リモートワークなど、多様な働き方がすっかり浸透しました。企業の側からも、必要な時に必要な業務を委託したいというニーズが増加しています。

そこで今、オンライン秘書が注目されています。オンライン秘書とは、リモートで「書類作成」や「アポイント調整」などの秘書業務を行うものです。日本での利用率はまだそれほど高くないものの、場所や時間を限定しない柔軟さは依頼する側・される側双方にメリットがあるため、今後の需要が見込まれます。今なら、未経験者であってもデータ入力などからスタートし、スキルアップしていくことも可能です。

オンライン秘書に、チャレンジしてみませんか。

この記事でわかること

  • オンライン秘書とは書類作成、アポイント調整などの秘書業務をリモートで行うもの
  • オンライン秘書には事務スキルやPCスキルに加えて、AIには難しい判断や気配りが大切
  • オンライン秘書になるための方法は複数あり、自分に合ったものを選ぶ必要がある
  • 収入を安定させるにはスモールスタートで始めて、実績と得意分野を作ろう

秘書業務をリモートで行うオンライン秘書という働き方には、場所や時間を選ばない柔軟さがあります。未経験からでも始められるオンライン秘書の業務内容や必要なスキルの紹介と、オンライン秘書として働く方法、安定した収入を得るためのポイントを解説します。

目次

  1. オンライン秘書とは?
    1. オンライン秘書の業務内容
    2. オンライン秘書に必要なスキルは何か?
    3. オンライン秘書を発注する側のメリット
  2. オンライン秘書になるための方法
  3. オンライン秘書の課題を理解し対応する
    1. コミュニケーションの重要性を理解する
    2. 時間管理を意識する
    3. スキルの向上と環境整備をする
    4. 報酬と評価を客観的視点で見る
  4. 収入を安定させるポイント
    1. スモールスタート
    2. 顧客分散とリピート
    3. 得意分野を作る
  5. 「オンライン秘書」で自分らしく働こう

オンライン秘書とは?

オンライン秘書は、秘書業務をインターネット経由でリモートにより行うものです。企業や個人事業主をサポートする業務内容は、通常の秘書と変わりません。大きな違いは場所を問わず働けることです。雇用形態によっては時間も自由になる場合があります。

コロナ禍を経てリモートワークが一般的になったこと、柔軟な働き方を求める人が増えたこと、企業側には雇用ではなく委託したいというニーズもあることから、今、注目されている働き方の一つです。企業から雇用されるか、業務受託するかによって働き方は変わります。

オンライン秘書の業務内容

オンライン秘書の業務は多岐に渡ります。

オンライン秘書業務内容 代表例

スケジュール管理 会議、アポイントメントの調整
資料作成 議事録・報告書・プレゼンテーション資料の作成
メール対応 問い合わせやメール返信の代行
データ入力 顧客情報や売上データの入力
ウェブサイト、SNS ホームページ更新・SNSの代行

オンライン秘書に必要なスキルは何か?

オンライン秘書にとって必要なスキルはさまざまですが、一般的な秘書と同等以上のスキルは必要です。また、秘書に限らず社会人として当然のスキルやマナーも必要であり、そのベースがないと信用してもらえません。

  • 理解力
    クライアントの要望を正しく理解し、スムーズにやり取りできる能力が必要です。
  • タスク管理能力
    複数の業務を把握し、スムーズに進行できる処理能力が必要です。
  • 情報収集能力
    クライアントの必要とする情報を収集し、提案できる能力が必要です。
  • コミュニケーション能力
    クライアントとスムーズにやり取りができる能力が必要です。
  • リスク管理能力
    コンプライアンスやセキュリティを理解し、情報漏洩がないよう業務の情報等を正しく扱う能力が必要です。

オンライン秘書は基本的にリモートワークが多いため、PCスキルも大切になります。Web会議のための設定、操作を求められる場合もあります。

PCスキル

PC一般スキル Word、Excel、PowerPoint 等 
クラウドツール Google Workspace、Microsoft 365 他
Web会議ツール Zoom、Teams 他
Webスキル SNS投稿、ホームページバナー制作 等

他にも経理スキル、語学力、各業界での経験などを求められる場合があります。また責任感や気配りなど社会人としての基礎力、人間性も重要です。

最近、AIがあれば秘書はいらないのでは?という意見が聞こえるようになってきました。確かにAI技術の進歩は目覚ましく、文書作成などの精度が日に日に上がっています。

しかし、どの分野でも、今後必要な人材は二極化していくと考えられています。秘書業務においても、人からAIに完全に代替できるわけではなく、AIを使いこなせる秘書が求められるようになるでしょう。AIにできることはAIに指示し、人はそこに付加価値をつけます。AIの得意分野はデータ入力、リサーチ、文書作成など定期的でルールに基づくものです。反対にAIができないことは共感、気配りや総合的判断です。これらを上手にミックスすることができる人が、これからは求められるでしょう。

オンライン秘書を発注する側のメリット

企業や個人事業主がオンライン秘書を利用するメリットです。

オンライン秘書 企業側のメリット

コスト削減 事務所がスペース不要
福利厚生費が不要
業務効率化 本業に集中できる
必要な時に必要なことだけを依頼できる
専門知識スキル利用 専門的知識やスキルを利用できる

オンライン秘書になるための方法

オンライン秘書として働き始めるために利用できるサービスや方法を紹介します。

①クラウドソーシングサイトを利用する

インターネットを通じて仕事を受注・発注できるプラットフォームを利用します。プラットフォームには短期・単発の案件から長期・継続の案件まで幅広い業務があるため、自分に適したものを選べます。まずはデータ入力から、まずは週末のみ、というように副業として始める際にも利用しやすいです。

②エージェントサービスに登録する

人材紹介会社、人材派遣会社といったエージェントサービスに登録をして、オンライン秘書の業務を紹介してもらいます。エージェントサービスの利用は、間に入っている会社からのサポートを得られる点が良いところです。会社によってはカウンセリングや研修制度もあり、未経験者でも始めやすいです。

③SNSを利用する

SNSを通じて求人を見つけて応募したり、自分から発信したりして仕事につなげます。特定のスキルがある場合に特に有効な方法です。

④営業、紹介

オンライン、オフライン問わず、自ら働きかけて、知人や取引先から仕事を紹介してもらいます。自分の人となりや業務内容を知っている人からの紹介は、お互いに安心できる要素になります。

オンライン秘書の課題を理解し対応する

業務を受注した後は、受注側と発注側のどちらも満足できる業務を目指しましょう。オンライン秘書業務は、リモートワークで完結する便利さがある一方で、ちょっとした認識違いをしたまま進んでしまうと、最終的に大きな問題となりかねません。一般的なオンライン秘書の課題を理解し、対応策を身につけておく必要があります。

コミュニケーションの重要性を理解する

  • 認識ずれは早期に修正する
    リモートワークはテキストベースのやり取りが中心になるため、認識違いが生じる可能性があります。認識違いに気づかずそのまま業務を進めてしまわないように、お互いにこまめな確認を行うほか、ウェブ会議や電話なども活用するといいでしょう。
  • 情報共有を行う
    変更点や新しい情報などが共有されていないとスムーズに業務が進まない恐れがあります。ただし、情報漏れのないように注意しましょう。

時間管理を意識する

  • 業務の順位付けを行う
    オンライン秘書は受注する業務の内容、量を自分で決めるため、時間管理やスケジュール管理が大切です。複数の案件を同時進行することが多い場合には、どのタスクから処理するべきか優先順位を的確に判断しましょう。
    自分にできる業務内容か、時間配分に余裕があるかなどを判断し、無理のない受注をすることも重要です。無理をして引き受けたものの成果が出せないと、信用を無くしてしまうかもしれません。仕事を継続するためにも、まずは無理のない範囲で受注し、丁寧な仕事をしましょう。
  • ワークライフバランスを意識する
    リモートで業務できるとはいえ、プライベートの時間を犠牲にするほどの受注には注意が必要です。プライベートの時間を犠牲にしすぎると疲弊してしまうため、メリハリを持って働けるように計画を立ててバランスを取ります。

スキルの向上と環境整備をする

オンライン秘書には、業務に必要なスキルを常に更新すること、安定したIT環境があることが求められます。

  • スキル向上と新しいツールの取り扱い
    常にスキル向上に努めて、競合他者との差別化を図ります。特にPC関連はアプリやソフトが日々新しくなります。常に学んで使えるツールを増やしていくと、受注できる業務が広がるでしょう。
  • IT環境トラブルへの対策
    企業勤務であれば、社内SEや提携システム会社によってIT環境が保守されていることが多く、ネット環境も整っています。しかし、個人で業務を受注し、リモートにて行う場合には、IT環境やパソコン機器のトラブルを、自分で解決しなくてはいけません。知識を身につけておく、パソコン保守サービスを契約しておく等の準備が必要です。

報酬と評価を客観的視点で見る

自身のスキルや価値を過大評価、過小評価することなく客観的に判断し、適した契約をすることが大切です。

  • 評価基準:絶対的な評価基準はありません。相対的なやり取りで委託側、受託側の合意に基づき、契約内容と報酬が決まります。働きに対して報酬が釣り合っていないと感じることがないように、客観的、俯瞰的に自分の能力や契約内容を見る力が必要です。
  • 成果主義:要求されたものを正確に、期限内に提供することが求められます。業務の成果がダイレクトに報酬に反映されるため、求められているものを正しく把握しましょう。

収入を安定させるポイント

オンライン秘書として、一定額の収入を継続的に得るためのポイントを解説します。

スモールスタート

自分のスキルや状況に合わせて、できる案件からスタートします。スキルアップしながら業務範囲を広げて、業務量を増やしていくといいでしょう。スタート時に無理をして受注してしまい、完遂できないよりも、少しずつ業務を増やして実績と信用を重ねていくほうが、継続的な業務受注につながります。

顧客分散とリピート

顧客に仕事ぶりが評価されると単発で終わらず、継続的な受注につながります。安定的な収入を継続的に得たい場合は、リピートや長期契約の案件を受注しましょう。ただし、継続案件に絞って顧客を少なくしすぎると、その案件がなくなった場合のリスクが大きくなります。複数の案件を抱えるようにしてリスクヘッジをしておくことも、収入の安定に効果的です。

得意分野を作る

オンライン秘書として基礎的な業務ができるようになると、専門分野、得意分野を持っていることが業務拡大につながります。経理スキル、語学力、特定業界での勤務実績など知識、経験、資格が多いと武器になります。

「オンライン秘書」で自分らしく働こう

「オンライン秘書」の定義は幅広く、業務内容は多岐に渡ります。

自分のスキルや得意分野を活かしながらリモートで働くことが可能になるので、柔軟な働き方を希望する人の選択肢の一つとなります。興味がある方はぜひ、スモールスタートから取り組んでみてください。