子どもの独立や親の介護、定年後の暮らしを見据え、「家の中をもっとすっきり片付けたい」「これまでの家事経験を生かせる資格を取りたい」と考える50代女性もいるのではないでしょうか。
整理収納アドバイザー資格は、整理収納の基本的な考え方や実践方法を体系的に学べる民間資格です。家庭での片付けだけでなく、整理収納サポートや講座など仕事につなげる人もいます。
一方で、「資格は何級から取得するの?」「費用はどれくらい?」「50代からでも仕事に生かせる?」など、気になる点も少なくありません。
この記事では、整理収納アドバイザー資格の概要や取得方法、難易度、費用、資格取得後の活用方法まで、公式情報をもとにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・整理収納アドバイザー資格は、整理収納の理論と実践方法を学び、家庭で生かせるほか、1級取得後はプロとして活躍できる民間資格
・資格取得までの流れや費用、難易度を把握し、自分に合った学習計画を立てることが大切
・資格取得後は、家庭での整理収納だけでなく、副業や地域活動など幅広い場面で知識を生かせる
・整理収納アドバイザー資格は、50代からでも十分に取得を目指せる資格であり、家事や子育て、介護などの経験を強みにしながら、自分らしい暮らしや働き方につなげられる
目次
- 整理収納アドバイザー資格とは?50代女性から注目される理由
- 整理収納アドバイザー資格は整理収納を体系的に学べる民間資格
- 50代女性はこれまでの生活経験を生かしやすい
- 家庭だけでなく仕事や地域活動にも知識を生かせる
- 整理収納アドバイザー資格は2級から段階的に取得を目指す
- 資格取得は2級から始めるのが基本
- 1級取得を目指すと活動の幅を広げやすい
- 費用や学習期間を確認して無理のない計画を立てる
- 整理収納アドバイザー資格を仕事や暮らしに生かすには実践を積み重ねることが大切
- 資格取得後は家庭で実践しながら経験を積む
- 仕事や副業を目指すなら実績づくりから始める
- 資格取得後も学び続けることで活動の幅を広げられる
- 整理収納アドバイザー資格は50代からの暮らしと働き方を広げるきっかけになる
■整理収納アドバイザー資格とは?50代女性から注目される理由
整理収納アドバイザー資格は、片付けのコツだけではなく、物を整理して使いやすく収納するための考え方を体系的に学ぶ資格です。50代になると、子どもの独立や親の高齢化などをきっかけに、これまでの住まいや持ち物を見直す機会も増えてきます。まずは、資格で何を学べるのか、これまでの生活経験をどのように生かせるのかを見ていきましょう。
●整理収納アドバイザー資格は整理収納を体系的に学べる民間資格
整理収納アドバイザー資格は、一般社団法人ハウスキーピング協会が認定する民間資格です。「整理の考え方」「整理の方法」「収納のコツ」を理論に基づいて学びます。
片付けというと、収納ケースを増やしたり、空いている場所に物を収めたりする方法を思い浮かべるかもしれません。しかし、物が多い状態のまま収納スペースだけを増やしても、使いやすい住まいになるとは限りません。
整理収納では、不要な物を取り除き、必要な物を使いやすい場所へ収めるという順序で考えます。感覚だけで片付けるのではなく、なぜ片付かないのかを考えながら住環境を改善していく点が特徴です。
たとえば、キッチンの収納が足りないと感じていても、実際には長期間使っていない調理器具や食器が場所を取っている場合があります。収納用品を買い足す前に持ち物を見直すことで、今ある収納を使いやすくできる可能性があります。

●50代女性はこれまでの生活経験を生かしやすい
50代になると、家族構成や生活スタイルが変わり、住まいに求めるものも変化します。子どもが独立して空いた部屋を趣味や在宅ワークに使いたい、親の実家を片付けたいと考える人もいるでしょう。
これまで家事や子育てをしてきた人なら、限られた収納スペースを工夫したり、家族が使いやすい場所に日用品を置いたりした経験もあるはずです。仕事と家事を両立するために、物の置き場所や家事動線を工夫してきた人もいます。
こうした経験に整理収納の理論を加えることで、「なんとなく使いやすい」から一歩進み、なぜその収納方法が使いやすいのかを考えられるようになります。
また、50代は今後の暮らしを見据えて持ち物を整理する時期にもなります。今必要な物を選び直すことは、自宅を暮らしやすく整えるだけでなく、将来の片付けの負担を減らすことにもつながります。
●家庭だけでなく仕事や地域活動にも知識を生かせる
整理収納アドバイザー資格で学んだ知識は、自宅の片付けだけに使うものではありません。家庭では、キッチンやクローゼットを使いやすくする、書類を探しやすくするなど、日々の暮らしの改善に役立てられます。親の家を片付けるときも、不用な物を一方的に処分するのではなく、使う人の生活を考えながら整理する視点で片付けできるでしょう。
取得している資格によって活動できる範囲は異なりますが、学びを深めれば、家族や周囲の人へのアドバイスや職場の環境改善などにも知識を生かせます。さらに、1級を取得すると、プロの整理収納アドバイザーとして有償の整理収納業務に携わる道も開けます。
ただし、資格を取れば自動的に仕事が得られるわけではありません。自宅などで実践を重ね、経験を積むことも大切です。

■整理収納アドバイザー資格は2級から段階的に取得を目指す
整理収納アドバイザー資格は、初めて学ぶ人がいきなり1級試験を受ける仕組みではありません。まず2級で基本を学び、さらに専門的な知識を身に付けたい場合は準1級、1級へと進みます。
自宅の整理収納に役立てたいのか、将来は仕事として活動したいのかによって、目指す資格も変わります。費用や受講方法も確認し、自分の目的に合った取得計画を立てましょう。
●資格取得は2級から始めるのが基本
整理収納アドバイザー資格を初めて取得する場合は、2級認定講座から始めます。受講資格は高校生以上で、日本語の読み書きを含めて理解できることが条件です。
2級では、整理の効果や整理収納の基本的な考え方、収納の原則、実例などを学びます。講座は1日で、会場開催とオンライン開催から選択できます。
2026年8月時点の受講料は24,700円(税込)で、テキスト代と認定料が含まれています。講座を受講し、まとめテストに合格すると2級資格を取得できます。資格に有効期限はなく、更新も必要ありません。また、2026年4月受講分から認定証はオープンバッジというデジタル証明書のWEB発行に変更されています。
土日開催もありますので、平日は仕事や家事がある人でも1日講座を受けやすそうです。オンライン開催を選べば、近くに会場がない場合でも自宅から受講できます。
●1級取得を目指すと活動の幅を広げやすい
2級取得後、整理収納についてさらに詳しく学びたい場合は、準1級認定講座へ進みます。準1級では、整理の概念を実務に応用する方法、ヒアリングと分析、家庭内の収納に関する基礎知識、収納プランなどを学び、受講後は、周囲の人へ整理収納のアドバイスができるようになります。
プロの整理収納アドバイザーを目指す場合は、準1級認定講座を受講した後、1級1次試験と2次審査の両方に合格する必要があります。
1級1次試験は、全国300か所以上のテストセンターでパソコンを使って受験するCBT方式です。試験時間は60分、合格基準は70点以上で、ハウスキーピング協会は合格率を70~80%と公表しています。
1級は整理収納の知識だけではなく、プロとして活動するための考え方も問われます。自宅で実践しながら学ぶことで、講座で身に付けた知識を具体的な経験と結び付けやすくなるでしょう。

●費用や学習期間を確認して無理のない計画を立てる
整理収納アドバイザー資格は、目指す級によって必要な費用が変わります。2026年8月時点で、2級認定講座は24,700円(税込)、準1級認定講座の通常受講料は41,800円(税込)です。準1級には、2級受講後の申込時期によって38,170円または36,300円になる料金設定もあります。
1級1次試験のCBT受験料は22,000円(税込)です。1次試験と2次審査をセットで申し込む場合は38,170円(税込)となります。
そのため、資格を検討するときは費用だけでなく、「どこまで取得する必要があるのか」を考えることが大切です。自宅の整理収納に生かすことが目的なら、まずは2級を取得して実践してみるのがおすすめです。仕事として活動したい場合には、準1級と1級試験まで含めて費用や学習時間を考えておきましょう。
50代では、本業や家事、親のサポートなどと並行して学ぶケースもあります。短期間で取得することだけを目標にせず、生活に無理のないペースで進めることが、学びを続けるポイントです。

■整理収納アドバイザー資格を仕事や暮らしに生かすには実践を積み重ねることが大切
整理収納アドバイザー資格は、取得すること自体がゴールではありません。学んだ知識を自宅や家族の暮らしで試し、経験を積み重ねることで理解が深まります。
将来、仕事や副業に生かしたい場合も、まずは身近な場所で実践することが第一歩です。50代までに培ってきた家事や子育て、仕事の経験と整理収納の知識を組み合わせながら、自分に合った活用方法を考えていきましょう。
●資格取得後は家庭で実践しながら経験を積む
整理収納アドバイザー資格で学んだ知識は、まず自宅で実践してみましょう。たとえば、子どもの独立後も残している衣類や学用品を見直す、キッチンを現在の生活動線に合わせて整える、増えた書類を整理するなど、身近な場所から始められます。
親が高齢になれば、実家の整理収納を考える機会もあるでしょう。物を一方的に処分するのではなく、本人の希望を確認しながら、よく使う物を取り出しやすい位置に置くなど、暮らす人に合わせて環境を見直す視点が役立ちます。
実際に整理収納を行うと、「なぜ使いにくかったのか」「収納場所を変えると家事がどう変わるのか」といった気付きが得られます。こうした経験は、1級取得後に他の人へ整理収納を提案する際にも生かせます。
●仕事や副業を目指すなら実績づくりから始める
1級を取得すると、プロの整理収納アドバイザーとして有償の整理収納業務に携われます。ただし、資格を取得しただけで仕事の依頼が集まるわけではありません。まずは、自宅で実践した内容を記録する、家族や知人の整理収納を手伝うなど、小さな経験を積み重ねることが大切です。
たとえば、キッチンやクローゼットを整理する際に、その前後の違いを記録しておけば、自分がどのような工夫をしたのか振り返れます。整理収納の考え方や工夫をSNSやブログなどで発信する方法もあります。
活動方法には、個人宅での整理収納サポートや講座、住宅・リフォーム関連でのアドバイス、情報発信などがあります。
50代から始める場合は、これまでの経験も強みになります。家事経験が長い人ならキッチンや日用品の収納、親の家を片付けた経験がある人ならシニア世代の住環境など、これまでの経験から得意分野を見つけることもできます。
一方で、仕事として続けるには、依頼者の希望を聞き取る力や、相手に合わせて提案する力も必要です。資格だけに頼らず、実践経験を積みながら信頼につなげていきましょう。

●資格取得後も学び続けることで活動の幅を広げられる
整理収納は、一度学べば終わりではありません。家族構成や住まい方が変われば、使いやすい収納方法も変化します。たとえば、高齢者が暮らしやすい住環境づくり、防災用品の整理、在宅ワークに適した収納など、生活の変化に合わせて学んだ知識を応用できます。
仕事に生かす場合も、自分の得意分野を深めることで活動の幅を広げられます。子育て経験を生かした家族向けの整理収納や、介護経験を生かしたシニア世代の住まいの見直しなど、これまでの経験と組み合わせる方法があります。
また、整理収納に関する研修や講座などを活用しながら、新しい知識を学び続けることも大切です。暮らしの変化に合わせて知識を更新し、実践を重ねることで、家庭でも仕事でも役立つスキルとして育てていけます。
■整理収納アドバイザー資格は50代からの暮らしと働き方を広げるきっかけになる
整理収納アドバイザー資格は、片付けのテクニックだけではなく、整理の考え方や収納の原則を体系的に学べる資格です。
自宅や実家の片付けなど、暮らしを整えるための知識が身に付く2級から学び始めます。さらに仕事として活動したい場合は、2級取得後、準1級、1級取得へと段階的に進めていきます。
50代は、子どもの独立や親の高齢化、定年後の生活など、これまでの暮らしを見直す機会が増える時期でもあります。家事や子育て、仕事などで積み重ねてきた経験に整理収納の知識を加えることで、自宅の環境を整えるだけでなく、新しい働き方の選択肢も広がるでしょう。
資格を仕事や副業に生かしたい場合も、最初から大きく活動する必要はありません。まずは自宅で実践し、自分の得意分野や無理なく続けられる活動方法を探すことが大切です。
まずは、自宅を整えるために学びたいのか、将来は仕事にも生かしたいのかを整理し、自分の目的に合った学び方から始めましょう。