40代、体調の揺らぎと心の迷い

40代に入り、体調の変化をこれまで以上に感じるようになりました。

完璧主義でがんばりすぎる自分を手放せず、気づけば心も体も限界に近づいていたこともあります。夏の終わり、体調不良が続いた時期には「こんな私が人に何かを伝えられるのだろうか」と、筆を持つことすら怖く感じる瞬間がありました。

月のように静かに光を放つ生き方

けれども、そんな不安やもやもやを抱えながらも立ち止まってみると、少しずつ見えてきたものがありました。根っこにあるものを無視して走り続けても、結局は長くは続かない。だからこそ今の自分に合うケアを取り入れ、無理に太陽のように輝こうとするのではなく、月のように陰影を持ちながら静かに光を放つことも、自分らしさの一つなのだと。

内向きな自分もまた魅力の一部」

ありがたいことに、私の持つアンニュイな雰囲気を「魅力」と言っていただけることがあります。確かに、考えすぎて内にこもってしまうこともありますが、それもまた私の一部。表に出る活動の中でも、そんな自分を隠さずに映し出せたらと思っています。

表の姿と内面が重なる瞬間

最近では、喜多方レトロ横丁さまのPRポスターに浴衣姿で起用していただく機会がありました。古民家の縁側でくつろぎながら静かにお酒を味わうひととき――その撮影は、まるで月明かりのように「等身大の私」を照らし出すようで、外に見せる姿と内面の思いが自然に重なり合う不思議な感覚を覚えました。

等身大の私が届けたい小さな勇気

華やかさや完璧さだけではなく、悩みや迷い、ペースダウンする自分も含めて、すべてが今の私。だからこそ、40代という節目の中で「頑張る」ことと「緩める」ことの両方を大切にしていきたいと感じています。

もしかすると、この等身大の姿はまだ頼りなく見えるかもしれません。けれど同じように不安や体調の揺らぎ、自己否定に悩む方にとって、「ああ、こんなふうに生きてもいいんだ」と感じてもらえる一瞬があるかもしれない。そんな小さなきっかけや勇気につながれば、これ以上の喜びはありません。
 

ホリスティックライフスタイリスト
辻原久美子さん

  • 母であり表現者、等身大で輝く女性

  • コンテストを機にモデルとして再出発

  • 心と向き合うセラピスト&写真表現者