パラレルキャリア|小野千春さん

パラレルキャリアとは、1つの仕事をメインとして捉えるのではなく、複数の仕事や活動に関わる働き方です。

パラレルキャリアとして3つの組織に参画し、それぞれセールスマネージャー、事業開発、カスタマーサクセスを担当する小野千春さんにお話を聞きました。

━━パラレルキャリアとはどのような働き方ですか?

複数の組織に参画する働き方です。個人事業主として、基本的にはフルリモート・フルフレックスで働ける仕事をしています。

今は3社に所属し、東京や福岡にある組織に自宅のある群馬県からリモートで参加しています。

業務内容は全てオンラインで完結できる営業や事業開発をしています。
どこがメインということはなく、どれも続けたい大切な仕事として関わっています。

━━この働き方を選んだ理由は何ですか?

出産育児による長期離職を経て、紹介や偶然の出会いからゆるやかにキャリアが広がっていきました。

離職前は大手流通会社の本部で商品開発などをしていて、その時の働き方がとても好きでした。

働く時間や場所の制限があっても、以前のように私らしく働きたいという想いから、フルリモート・フルフレックスで複数の組織に参画できるパラレルキャリアという働き方を選んでいます。

━━パラレルキャリアとして働くために必要なものはありますか?

興味のあることに仕事・プライベートの垣根なく緩やかに関わっていきながら自分のやりたいことを広げていくフットワークですかね。

私自身、企業理念への共感からSNSを利用し自分からアプローチしたこともあります。また、ボランタリーベースで携わっていたことからお仕事をいただくようになったこともあります。

━━パラレルキャリアに必要なスキルを教えてください。

アンテナを張っておくことと、やりたいことを伝えることです。

以前、「自分のやりたいことを知ってもらうには、自分から知らせないといけない」と言われたことがあります。まずは手を挙げないと声は掛からないからです。

なので、アンテナを張って自ら行動することが大切だと思います。

━━そのスキルを身につけるために、どのようなことしていますか?

声を掛けていただいた時に期待に応えられるよう、常に勉強や学習はしています。

例えば本を読んだりインターネットで調べたり、向こうから教えてもらうのではなく、事前にリサーチしています。

また、セミナーや勉強会にも参加していますが、受けて終わりではなく実践することにしています。

あとは、周りの人が自分よりできる場合が多いので、何でも吸収するというスタンスがあります。

━━パラレルキャリアに年齢の壁はあると思いますか?

アンテナを張って自ら行動することは、勇気さえあれば誰でもできることなので、年齢は関係ないです。

最初の一歩さえ踏み出すことができれば、後はできる・できないではなく、やるしかなくなります。

また、コロナ禍以降、営業やカスタマーサクセスなど、今までは切り出せなかった日々の業務や、必ずしも専門職ではないビジネス職の仕事が、オンラインでできる仕事として表に出てくるようになったと感じています。

営業で言えば、インサイドセールスやコール業務など、フルリモートでできる仕事が外部に委託されるようになりました。

以前と比べると、誰もがパラレルキャリアを実現できるような仕事が増えていると思います。

━━パラレルキャリアの魅力を教えてください。

興味あることに様々な方法で関わりながら、独自のキャリアを積めることです。

時間の使い方も自由があります。決まった仕事をこなすのではなく自ら裁量を持ちやりたいことを自由にデザインできるところが醍醐味ではないでしょうか。

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