
全世界で急速に利用者数が増えているChatGPT(チャットジーピーティー)。誰でも手軽に始められ、大変便利なツールですが、安心して使うにはいくつかの注意点もあります。また、活用方法を知っておくと、その便利さは何倍にも広がります。
この記事では、ChatGPT初心者が知っておきたい内容をぎゅっと凝縮。ChatGPTの特徴や活用事例を紹介した上で、基本的な使い方や利用時の注意点まで、分かりやすく解説していきます。
-この記事でわかること-
- ChatGPTは、スマホやパソコンから簡単に利用でき、無料版でも十分に活用できる
- 生活やビジネスで幅広く活用できるツールである
- 利用時には、「情報の正確性の確認」や「個人情報の取り扱い」に注意が必要である
目次
- ChatGPTってなに?知っておきたい基本情報
- こんな時に役立つ!暮らしを助けるChatGPTの活用法
- <アイデア提案-献立・旅行プラン>
- <気軽に話せる相談相手>
- <独学の専属コーチ>
- <音声メモ>
- <画像生成>
- 仕事の大事なパートナーに!ビジネスを支えるChatGPT活用法
- <要約を活用した文書作成>
- <メール・SNS・ブログ記事の作成>
- <企画や発想の「壁打ち」役>
- <転職のサポーターに ― 履歴書や職務経歴書作成・面接練習>
- ChatGPTの注意点
- <個人情報は入力しない>
- <ハルシネーションに注意>
- <案外計算には弱い>
- まとめ
ChatGPTってなに?知っておきたい基本情報
ChatGPTはアメリカの企業OpenAI(オープンエーアイ)が開発・提供している、対話型のAI(人工知能)です。利用者が文字や音声で指示をすると、膨大なデータを基に人が書いたような自然な文章で回答が生成されるため、日常生活やビジネスの幅広い用途で利用することができます。
また、やりとりが記録されるので、その内容を生かしてその後のやりとりがさらにスムーズになるところも魅力の一つです。使えば使うほど、必要とする答えが返ってくるようになります。
スマホやパソコンのインターネットブラウザから手軽に使え、無料版で十分に活用することができます。
| 対応端末 |
スマホやパソコンで利用可能。 インターネットブラウザを使う方法の他、iPhoneやAndroid向けの公式アプリも提供されている。 |
| 利用方法(ブラウザ) |
インターネットブラウザ(Safari、Chromeなど)で https://chatgpt.com にアクセスする。 |
| 料金 | 無料で利用可能。 追加機能や高速応答を利用したい場合は月額20ドルの「ChatGPT Plus」プランがある。(2025年9月時点) |
文章生成AIには、MicrosoftのCopilot(コパイロット)、GoogleのGemini(ジェミニ)等、ChatGPTの他にもさまざまな種類があり、それぞれに強みがあります。その中でもChatGPTは、対話能力が高く、画像生成技術も高いと言われており、初心者が始めてみるのにぴったりな文章生成AIです。
こんな時に役立つ!暮らしを助けるChatGPTの活用法
具体的にはどのような場面で、どのように活用できるのでしょうか。まずは暮らしに役立つ具体的な活用例をご紹介します。
<アイデア提案-献立・旅行プラン>
「今日の夕ご飯、何にしよう…」
朝から仕事や家事で忙しく、気づけばもう夕方。冷蔵庫の中には残った野菜や卵だけ。買い物に行く気力もなく、「この食材で何が作れるのか」と頭を抱えること、ありますよね。そんな時にChatGPTの出番です。
冷蔵庫内の写真を撮って「これで今日の夕飯の献立を考えて」と送るだけ。すると数秒でメニューが提案されます。「子どもが食べやすいメニューで」「30分以内で作りたい」「和食がいい」などの条件も加えられるので、実際の生活にぴったりの提案がすぐ手に入ります。
【活用例】
これで今日の夕飯の献立を考えて。子どもが食べやすいメニューで、洋食希望。
(写真添付:キャベツ・ニンジン・玉ねぎ・ミニトマトの入った野菜室)
ChatGPT:
もちろんです!キャベツ・ニンジン・玉ねぎ・ミニトマト、そして卵を使って、お子さんが食べやすい洋食メニューを考えてみました。
今日の献立案
主菜:ふわとろオムレツのトマトソースがけ
- ミニトマトを4つ割りにしてオリーブオイルで炒め、玉ねぎのみじん切りを加えてしんなりするまで炒めます。
- ケチャップ少々と水を加え、弱火で3分ほど煮て甘みを引き出します。
- 砂糖をほんのひとつまみ加えると酸味がやわらぎ、子ども向けの優しい味に仕上がります。
- 卵でふわふわオムレツを作り、上からたっぷりかければ見た目も華やかです。
副菜:キャベツとニンジンのコールスローサラダ
- キャベツとニンジンを細切りにして塩もみし、マヨネーズで和えます。甘めにすると子どもにも食べやすいです。
スープ:野菜たっぷりコンソメスープ
- 玉ねぎ・キャベツ・ニンジンを小さく切ってコンソメで煮込めば、優しい味のスープが完成します。
こうすれば材料に忠実で、かつ子どもが喜ぶ洋食メニューになります。
旅行の計画も同じように使えます。「出発地と交通手段」「メンバー構成」「行きたい場所の雰囲気」等の条件を入力すると、旅程のサンプルや見どころをまとめてくれます。まるで専属のプランナーがいるような感覚で、忙しい日常の中でもすぐに次の楽しみを作れます。
<気軽に話せる相談相手>
人には言いにくい悩みや、ちょっとした愚痴を聞いてもらいたいこと、ありませんか?ChatGPTはそんな時の“気軽な話し相手”にもなってくれます。
AIですので本当の意味での共感はできませんが、落ち込んでいる時に寄り添う発言をしてくれたり、気持ちが前向きになるような考え方を提案してくれたりします。24時間365日、根気強くいくらでも話を聞いてくれますので、「誰かに聞いてもらいたい」という気持ちを満たすことができます。
また、解決方法を尋ねればその提案をしてくれますし、ストレス対処法やリラックスの方法も教えてくれますので、悩みの解決にも役立ちます。
ただし、AIは専門家ではありませんので、あくまで自分の気持ちを整理したり、誰にも言えない愚痴を安心して吐き出したりするための『一時的なサポート役』と考えるのが健全です。本格的なカウンセリングが必要なときは医師等の専門家を頼ることを忘れないようにしましょう。
<独学の専属コーチ>
資格試験や語学の学習をしている方にも、ChatGPTは強い味方です。
例えば、各通信教育のカリキュラムについて尋ねれば、それぞれの学習方法の違いやメリットを整理してくれます。また、過去問の写真を送りアドバイスを希望すれば、その年の出題傾向を踏まえた分析や、今後の学習方法について教えてくれます。
ChatGPTは語学でも力を発揮します。翻訳が得意ですので、英作文の添削をしたり、表現方法の改善案を出したりすることができます。また、「音声モード」を使用すると、実際に声に出して英会話のトレーニングをすることもできます。「日常会話のロールプレイをしたい」「英検3級レベルのやりとりをしたい」等の条件を指定して、自分に合った内容やレベルで行うことができます。さらに、トレーニング後は文字でやりとりを確認することもできます。
そして心理面でのサポートも魅力です。「模試の結果が悪くて落ち込んでいる」と伝えると、これまでのやりとりを踏まえた上で、モチベーションを取り戻すためのアドバイスや、前向きな考え方のヒントをくれます。
このように、ChatGPTは一人で勉強する方の心強い存在にもなります。
<音声メモ>
先程「音声モード」を紹介しましたが、ChatGPTは音声認識が得意です。以前の音声入力は精度が低く、結局手直しに時間がかかるという経験をされた方もいらっしゃるかと思います。しかしChatGPTは音声認識がとてもスムーズで、スマホから話しかけるだけで自然な文章にまとめてくれます。使い方も簡単で、画面右下のマイクボタンをタップして話し、終わったら「✓」を押すだけです。
例えば、レストランで注文前に同行者のリクエストを音声でまとめて入力し、「整理して」と指示すれば、注文しやすい順にあっという間に整理してくれます。
もちろん普段のChatGPTとのやりとりを音声入力することも可能ですので、手入力が面倒な時や手が離せない時にも便利です。
<画像生成>
ChatGPTなら、画像の生成も手軽に楽しめます。例えば家族写真をやわらかな水彩画風に仕上げたり、ペットの写真からオリジナルのアイコンを作ったりすることができます。
写真を元にせず、文章で指示するだけでも作成可能です。「かわいい犬のイラスト」「手描き風の年賀状デザイン」などと入力すれば、オリジナル画像をゼロから作ることができます。
仕事の大事なパートナーに!ビジネスを支えるChatGPT活用法
AIはビジネスでの活用も広がっています。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2024年5・6月に実施した「AIの職場導入による働き方への影響等に関する調査」によると、AI利用前後で仕事のパフォーマンスが「かなり改善した」「少し改善した」と答えた人の割合は6割を超えています。今後はさらに多くの企業でAI活用が増えることが予想されます。では、具体的にどのように利用できるのでしょうか。
<要約を活用した文書作成>
長い文章の要約もChatGPTの得意分野です。
例えば、先ほどご紹介した「こんな時に役立つ!暮らしを助けるChatGPTの活用法」の長い文章を、ChatGPTに「200字で要約して」と頼んでみます。すると、このように返ってきました。
この文章を200字で要約して。
(以下、文章を貼り付け)
ChatGPT:
ChatGPTは日常生活の幅広い場面で活用できます。冷蔵庫の写真から献立を提案したり、旅行プランを作成したり、気軽な相談相手にもなります。資格学習では過去問分析や英会話練習のサポートも可能。音声入力でメモ整理ができ、年賀状やアイコンなどの画像生成も楽しめます。日々の暮らしを効率化し、学習や趣味まで支える頼れるツールです。
この機能を使えば、
- セミナーや研修のまとめ:受講後のメモを要約し、参加できなかった社員向けに「3分で読める内容」に変換
- プロジェクトの進捗報告要約:長く続いたチャットやメールを要約し、週報・月報として提出
- 顧客アンケートの自由記述まとめ:大量の顧客の声を分類・要約し、分かりやすいレポートを作成
- 海外資料の要約+翻訳:英語のレポートを翻訳しながら要約し、日本語で簡潔に内容を把握
といったように、情報整理や共有の時間を大幅に短縮し、より効率的な働き方が可能になります。
<メール・SNS・ブログ記事の作成>
取引先へのお礼メールや社内報告文、さらにはSNS投稿やブログ記事の作成にもChatGPTは役立ちます。
メールであれば、「メールの目的や相手」「伝えたい内容(箇条書きでOK)」等を入力すると、一瞬でビジネス用のメールが出来上がります。「簡潔に短く」「ていねいでやわらかい表現で」など、文章の長さやトーンも指定できるので、意図に沿った質の高い文章が生成されます。
例えばこのような感じで生成されますので、個人情報の部分を書き換えて、内容や表現の微修正を行うだけで、短時間でメール文を完成させることができます。
先日の打ち合わせのお礼メールを作って。
相手:取引先の営業担当者
内容:お礼+資料を添付したこと
ていねいでやわらかく
ChatGPT:
件名:先日の打ち合わせのお礼
取引先 営業担当者様
いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の△△です。
先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。打ち合わせでのご意見を参考に、資料をまとめましたので添付にてお送りいたします。
ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
<企画や発想の「壁打ち」役>
ChatGPTは、仕事で新しいことを考えたり、課題に直面したりした時の相談相手としても活用できます。
たとえば、
- 新しい企画の販促アイデアを10個出してほしい
- 今起きている問題の解決策を提案してほしい
- SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威の整理)を一緒にやってほしい
といったリクエストに対して、ChatGPTは短時間で複数の視点から答えを返してくれます。最終的な判断はもちろん人間が行う必要がありますが、考えを整理し、選択肢を広げるサポート役として大いに役立ちます。
<転職のサポーターに ― 履歴書や職務経歴書作成・面接練習>
転職や再就職を考えている方にも、さまざまな場面でChatGPTは強力なサポーターになります。
「もっと自分に合った仕事がしたいけれど、どんな仕事が良いのか分からない。」
そんな時は、過去の職務経歴や経験を入力し、「この職歴を活かせる仕事を提案して」と入力すると、経験を活かした仕事の提案をしてくれます。
就職活動の開始後も大いに役立ちます。上記で入力した過去の職務経歴や経験に加えて、「事務職への転職を希望。パソコンスキルは中級程度。職務経歴書の自己PRを書いて」と頼めば、ベースとなる文章を作成してくれます。
この際、改めて職務経歴や経験を打ち直さなくても大丈夫。ChatGPTは以前の会話を記憶していますし、「チャット」で過去の会話履歴を選択すると、前回の相談の続きでやりとりをすることができ、よりスムーズです。「チャット」は、アプリやパソコン画面の左上のアイコンをタッチすると表示されます。
さらに口頭での面接練習も可能です。「音声モードで面接官役になって質問して」とお願いし、画面右下のアイコンをタッチすると、想定される質問を次々に投げかけてくれます。自宅で一人でも実践的な練習ができるのは大きなメリットです。
ChatGPTの注意点
便利なChatGPTですが、安心して使うためには知っておきたい注意点があります。
<個人情報は入力しない>
最も注意して欲しいことが、個人情報流出です。ChatGPTに入力した情報は、AIの学習に使われる可能性があります。また、ChatGPTとのやりとりはインターネットを通して行われるため、通信や管理の過程で情報が漏洩するリスクもゼロではありません。
そのため、個人情報や企業の機密情報は、セキュリティの観点から入力を控えたほうが安心です。
しかし気をつけていてもうっかり入力してしまうことがあるかもしれません。そのような心配がある場合は、入力したデータを学習に使わない設定(オプトアウト)にすることもできます。
また、企業向けには、入力データが学習に使われないことが契約で保証されている専用プランがあり、より高いセキュリティ環境で利用することができます。
<ハルシネーションに注意>
実はChatGPTは、いつも正しい情報を出すとは限りません。もっともらしく間違った答えをすることがあり、これを「ハルシネーション」と呼びます。特に次のような内容は注意が必要です。
- 最新のニュースや法律の改正
- 専門的で細かい知識
こうした内容が苦手な理由は、ChatGPTは過去のデータで学習しており、最新情報が自動で更新されるわけではないからです。その結果、古い情報を答えたり、事実と異なる内容を提示したりすることがあります。正確さが必要な時は、必ず公式情報を確認するか、専門家に相談することが大切です。(有料プランではWeb検索機能を使える場合もあります)
<案外計算には弱い>
ChatGPTは文章作成が得意ですが、実は計算はあまり得意ではありません。計算結果は、電卓や専用の計算ツールでダブルチェックすると安心です。

まとめ
ここまで見てきたように、ChatGPTは暮らしや仕事のさまざまな場面で役立つ、とても便利なツールです。効率的に活用することで、私たちは本当に必要なことにかける時間を増やすこともできます。
まずは献立の提案やメールの文章作成など、身近で試しやすい場面から始めてみてください。使い方のコツを押さえれば、ChatGPTは毎日の生活や仕事を力強くサポートしてくれる、頼もしいパートナーになるでしょう。