<相談内容>

「物価が上がる中、つみたてNISAやiDeCoなどを今のまま続けて老後を乗り切れるのか不安です。また、現在は扶養内で働いていますがフリーランス転向も考えています。ただ、興味のあったデザイン系の仕事は年齢的に難しいと言われ、まずはデータ入力、ゆくゆくはエクセルを使った仕事を考えていますが、何から始めたらいいでしょうか」

<相談者のプロフィール>

・相談者41歳(派遣社員)
-18歳で保険代理店に就職、フリーターを経て30歳から派遣社員
・夫40歳(会社員)

<年収と1ヶ月の収支>
  • 手取り年収:夫580万円(うちボーナス120万円)、妻100万円
  • 1ヶ月の手取り合計:47万円(夫39万円、妻8万円)

住居費:15万円
食費:1万8,000円
日用品費:2万円
水道光熱費:1万1,500円
通信費:5,500円
保険料:3万円
交際費:5,000円
娯楽費:8,000円
医療費:2万円
衣服美容費:5,000円
ペット費:2万円
夫婦のお小遣い:1万円(夫5,000円、妻5,000円)
特別費:1万円
旅行費:1万円

支出合計:32万3,000円

<資産額>
普通預金:1,170万円
つみたてNISA:600万円(夫300万円、妻300万円)
iDeCo:15万円
<将来の年金受取額(見込)>
夫婦で月額30万円

ファイナンシャルプランナーからのアドバイス

・老後生活に大きな不足は発生しない見込みです
・つみたてNISAやiDeCoはこのまま続け、老後の「生活費以外の支出」に備えましょう
老後の生活費は不足しない見込みです

「つみたてNISAやiDeCoなどで資産形成していても、老後を乗り切れるか心配」とのご相談です。そこで、老後生活にはどれくらいの金額がかかるのか試算してみましょう。一般的に、現在と同じ生活水準の老後を送っても、かかる費用は現在の8割程度で済むと言われています。

相談者の家庭の1ヶ月の支出は32万3,000円ですので、その8割は約25万8,000円です。そして、相談者夫婦が将来受け取れる見込みの年金額は月額30万円ですので、現在と同じ水準の生活を送るのであれば、老後に生活費が不足する心配はさほどないでしょう。

ただし、物価高騰が続き、将来的な生活費がかさむ可能性もあります。それが心配という場合、老後の生活費は「現在の9割」と見込んでおくと安心です。

老後の生活費以外の支出を非課税制度で積み立てていきましょう

老後の生活費は公的年金だけでまかなえる可能性が高いですが、老後にかかるお金は生活費だけではありません。そこで、「老後にかかる生活費以外の支出」をつみたてNISAやiDeCoで準備するというイメージで積立を続けていきましょう。

たとえば、病気や介護に備える費用(200~300万円が目安)や、持ち家の方ならリフォーム費用(戸建て500万円、マンション300万円が目安)などがその代表例です。それに、老後に趣味や旅行を楽しみたい場合は、娯楽費やレジャー費が必要でしょう。

老後には、生活費以外にどんな費用がかかるのか、いくら必要なのかを明確にし、老後までにいくら積み立てておくべきなのか把握しておきましょう。非課税制度の活用は、効率的にお金を増やすことに大変役立ちますので、ぜひこのまま積立を続けてください。

キャリアコンサルタントからのアドバイス

フリーランスは働く時間の自由度は高いですが、自己管理能力や責任が伴う働き方でもあります。できることから着実にキャリアを築いていくことをお勧めします。
フリーランスを知る

ネット上の求人サイトや仲介業者などを利用して、フリーランスの仕事内容や報酬、求められるスキルなどの情報を集めましょう。フリーランス支援ができるキャリアコンサルタントに相談するのも一つの方法です。

自己・仕事分析をする

応募する場合は、その仕事を遂行できるスキルを持っていることが前提条件です。興味より確実にできる仕事に応募して、徐々にステップアップするのが現実的です。そのためには、ご自身のスキルや経験を棚卸をして、できる仕事をピックアップしてみるとよいでしょう。第一歩として、データ入力からはじめるのは良い選択だと思います。

キャリアを築くコツ

データ入力は1文字1円以下からの案件も多く、モチベーションが上がり難いかもしれません。しかし、最初は単価よりも、次につなげることを目標にしましょう。具体的には、働き方や取引先とのやり取りに慣れる、実績を積むなどです。実績を積むことで、より報酬の高い案件に自信をもって応募できるようになります。

最初は大変かと思いますが、がんばってください。