「ライフプランノート」をご存じでしょうか。
「ライフプランノート」は人生でいつ何をするか、何をしたいかなど将来の設計を立てて書き出すノートです。「やりたいことリスト」よりも、具体的な予定として落とし込みます。
未来のことは不確かですが、まずは具体的な予定として捉えることで、これからするべきことや必要な費用を把握することができ、行動に移すことで目標達成に近づくことができます。
この記事でわかること
- ライフプランノートとは、いつ何をするか、したいかなど将来の設計を考えるためのノートのことである
- ライフプランノートは将来の計画を可視化し、実現するためのツールとして重要
- ライフプランノートは個人的な内容だけではなく家族の内容も含めたり、対象とする期間も自由に設定したりして作成する
- ライフプランノートはお金の動きの把握や、家族とのコミュニケーションツールとしても活用できる
目次
- ライフプランノートとは?
- ライフプランノートとは何か
- ライフプランノートの重要性
- ライフプランノートの作成方法
- ライフイベントと目標設定の洗い出し
- キャッシュフロー表の作成
- ライプフランノートの活用方法
- 目標設定、モチベーションの維持に使う
- 家族との共有とコミュニケーション
- ライフプランノートを使った将来設計
ライフプランノートとは?
ライフプランノートとは何か
ライフプランを日本語で表すと「人生設計」です。結婚、出産、住宅購入などの大きなライフイベントや、海外旅行、資格取得など今後したいこととその時期、必要な費用を織り込んで立てる具体的な計画を意味します。その計画をノートにまとめたものが「ライフプランノート」です。
必要な情報を年表にするのが一般的ですが、特に決まった形式はありません。自分の使いやすいようにExcelなどで作成したり、変更に対応しやすいようにルーズリーフに書いたり、市販のライフプランノートから好みのものを探して使用したりすることができます。
ライフプランノートの重要性
「ライフプランノート」を作成することによって、将来の計画を現実的に立てられます。もしも費用など漠然とした将来への不安がある場合には、計画を可視化してみたらそこまで心配する必要がないとわかるかもしれません。反対に、具体的に試算して不足額がある場合には、必要な行動に移れるでしょう。
「ライフプランノート」をおすすめしたい人
- 将来設計について具体的に考えたい人
- 漠然とした不安をなくしたい人
- 目標や夢を叶えたい人
- 将来、必要なお金がいくらか知りたい人
アメリカのメジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手が作っていたライフプランノートが一時期話題になりました。大谷選手のノートで一番有名なものは、マンダラシートという「夢ノート」ですが、その他にも彼は目標達成のための複数のノートを作成していました。
まずは、小学校時代に少年野球チームの監督兼コーチであった父親と野球について書いていた、交換日誌「野球ノート」です。野球についての良かったこと、悪かったこと、目標などを書いていました。
次に高校時代の監督の教えでマンダラシート「夢ノート」を書きました。紙の真ん中に叶えたい目標を書き、その達成に必要な要素を周りの8マスに書きます。さらにその8つの要素を達成するために必要な要素をそれぞれ8つずつ挙げて、囲みます。これで9×9=81マスの、目標を達成するための表ができあがります。
最後に、高校3年生の時には、年齢ごとに将来の自分が何をしているかを記した「人生設計ノート」を作成しました。70歳までの予定として、メジャー入団、WBC日本代表、結婚、子どもの誕生など具体的な内容が書かれています。年齢など現実とは若干違う点もありますが、書かれた内容をほぼ実現しています。
大谷選手のようにと思うとハードルが高いですが、自分の人生の予定や目標を書き出しておくと達成に近づきやすくなります。そのツールの1つとして「ライフプランノート」の作成は有効です。自分に合った「ライフプランノート」を作成しましょう。
「ライフプランノート」の効果
- 問題点が可視化できる
- 優先順位や取捨選択を考えるきっかけになる
- 目標が明確になり、行動することができる
- モチベーションの維持につながる
ライフプランノートの作成方法
ライフイベントと目標設定の洗い出し
はじめに、ライフプランノートに今後の予定を書きます。自分のことだけではなく家族の予定も書くといいでしょう。その際には、ほぼ確実に起こると予想できる「ライフイベント」と、目標や夢など不確かであるもの、どちらも書き込みます。
代表的なライフイベント
一定の年齢で必ず起こるライフイベントや、数年間の幅はあるけれど、ある程度予測できるイベントを「ライフプランノート」に書き込みます。
代表的なライフイベント例:
- 入園・入学
- 受験・学費
- 住宅購入家のリフォーム
- 車の購入・買い替え
- 家電購入・買い替え
- 子どもの留学・結婚
夫婦と子ども2人の家族の5年後までの予定をライフプランノートに書き込んだ例を作成しました。サンプルのため簡素化していますが、実際に作る場合は、内容や期間を自分にあった具体的なものに変更します。5年間ずつ把握したい、中長期で10年後や30年後まで書き込みたいといった自分の理想にあわせて、自由に設計するといいでしょう。
書き込んだイベントの際に、必要になりそうな金額も書いておきます。人生の3大支出は「住宅」「教育資金」「老後資金」です。これらの支出については忘れずに「ライフプランノート」に落とし込み、特に意識するようにしましょう。
住宅だけでなく、家電や車も大きな出費です。さらに、家電や車は数年~10年単位で買い替えが必要になるため、買い替えの予定もライフプランノートに書き入れておけば、急な出費に振り回されず、先手を打って準備できます。
ライフイベントを書き入れたら、次は自分や家族の目標や夢も「ライフプランノート」に書き込みます。
目標・夢
- 資格取得
- 家族旅行
キャッシュフロー表の作成
「ライフプランノート」にライフイベントや目標のために必要な費用を書き込みましたが、詳しく把握するためにキャッシュフロー表もあわせて作成すると効果的です。キャッシュフロー表には年間のお金の動きとその年の貯蓄残高を記入します。
ライフイベント表とキャッシュフロー表を活用することで、将来のお金の流れや貯蓄額の変化が一目でわかります。問題点があれば、早めに対策をすることも可能になります。大きな出費が重なる年には家族の海外旅行を避ける、このままでは思っていたより貯蓄ができないようであれば妻のパート開始を2年早める、といった中長期的な視野で将来設計する際に役立ててください。
定期的な更新と見直し
ライフプランは一度作成したら終わりではなく、定期的に見直してアップデートします。給料の昇給があった時や、新年度、年度末といった大きな変化がある時などに見直しをして、内容変更や修正をルーティン化すると継続しやすいです。定期的に見直すことで、精度が高く、活用しやすい「ライフプランノート」となります。
ライプフランノートの活用方法
目標設定、モチベーションの維持に使う
「ライフプランノート」の定期的な見直しを行うと、自分が設計した通りに進んでいるか、目標が達成されているかが一目でわかります。年始に今年のやりたいことリストを作成する方も多いですが、あわせて「ライフプランノート」の見直しをすると、やりたいことを実現できる時期や必要な費用も加味されて一層具体的な計画となり、実現する可能性が上がります。
これまでに目標達成ができていないことも可視化されるため、改善策を考えて、今後の目標達成につなげるといいでしょう。達成できた目標が多い場合にはモチベーションの維持にもなり、ライフプランノートの活用と見直しの良い循環が生まれます。
家族との共有とコミュニケーション
「ライフプランノート」を家族とのコミュニケーションツールとするのも、おすすめの活用方法の一つです。家族個々のライフイベント、家族全体のライフイベントがいつ発生するか、いくら費用が必要か目に見えて理解できるため、現実を把握した上で、将来の計画や夢などを共有しやすくなります。
また、「ライフプランノート」の更新や見直しを、家族も交えて定期的に行えば、常に家族間の共通認識を持つことができ、思い違いなどによる意見の衝突を避けられます。
家族分も含めたライフプランを作成する場合には、子どもの成長に沿った人生設計を立てて書き入れることが一般的ですが、実父母や義父母の情報を書き入れるという使い方もあります。親が長生きすることは嬉しいことではありますが、親の介護や親の資産管理など、負担が大きくなる場合もあります。晩婚化も進んでいるため、育児と介護が同時期になる家庭も増えています。
ライフプランノートを活用して、実父母や義父母も含めたライフイベントを把握しておけば、全体がうまく回るように人生設計を立てるヒントになり、事前の準備が可能になるでしょう。
ライフプランノートを使った将来設計
「ライフプランノート」により、自分の設計する将来のために必要なお金が明確にわかります。そして、ライフイベントから逆算して、計画的な貯蓄や資産形成が可能です。また、お金を貯める必要があるのならどうやって貯めるのか、資金の用途に適した方法も考えられます。
たとえば、子どもの進学にあたり教育資金が不足する場合には、運用益が非課税の新NISAでの運用が一つの選択肢になるでしょう。老後資金が足りない場合には、会社の退職金制度を確認したり、iDeCo(個人型確定拠出年金)での運用を検討したりします。iDeCoは掛け金全額が所得控除の対象となる上、運用益は新NISA同様非課税、さらに60歳まで引き出せないことから、老後資金の効果的に準備に適した制度です。
金銭面だけでなく、家族のライフイベントを把握しておけば、引越に適した時期を考える、子どもが独立するまでにできるだけ一緒に旅行をする計画を立てる、といった使い方もできます。
「ライフプランノート」は人生をポジティブに考えるツールになりますので、ぜひ取り入れてみてください。今から準備して、2026年分からの「ライフプランノート」を作成するのもおすすめです。