
2021年から始まった物価高に、収束の気配は見えません。家計を守るためにガマンをしながら節約している人も多いのではないでしょうか。物価高が続く今だからこそ、適切な節約術を身につけ、できるだけストレスの少ない生活を守ることが大切です。
この記事では、物価高の中で身につけておきたい節約術6選を紹介します。また、物価高の現状や将来を見据えた資産形成についても解説します。物価高がどのように家計へ影響を与えているのかがわかれば対策しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
-この記事でわかること-
- 物価高の現状を知り対策を考える
- 節約でガマンしないためには家計状況を知ることが最も大切
- 物価高でも将来に向けた資産形成を考える
目次
- 家計を直撃する物価高の現状
- 最新の値上げ幅はどれくらい?
- 食品で値上げされた直近の品目数は?
- 物価高だからこそ挑戦!おすすめの節約術6選
- ガマンせず継続しやすい日常の節約術3選
- 固定費の見直しで無駄をなくす節約術3選(通信費、保険料、サブスク、車の維持費等)
- 物価高の今、節約しながら資産を形成する方法とは?
- 家計簿アプリで節約効果を上げる
- 目的や家計にあった資産形成方法を選ぶ
- 物価高でも節約しすぎず生活の質を保つことが大切
家計を直撃する物価高の現状
2021年から物価高が目立ち始め、値上げラッシュが続いています。帝国データバンクによると、食品の1回あたりの値上げ率は、2023年9月から2025年9月まで平均して15~17%と高い状態が続いており、家計に不安を抱える人も多いことでしょう。そこで、改めて最新情報をもとに2025年10月の値上げ幅や値上げされた食品分類の品目数を紹介します。
最新の値上げ幅はどれくらい?
主な食品メーカーの家庭用飲食料品をみると、2025年10月の値上げは平均約17%の値上げ幅でした。2025年の1年間で考えると、12月までの公表分を合わせた値上げ幅は、平均15%となっています。2024年は17%であったため、やや値上げ幅が低くなったとはいえ、値上げが家計を直撃していることに違いはありません。
近年、物価高によりモノやサービスの値上げラッシュが続いています。値上げの要因には、原材料の価格高騰をはじめとする生産コストの増加、人手不足による人件費の上昇が挙げられます。そのため、物価高が急激に落ち着くとは考えにくく、引き続き家計の収支には注意しておかなくてはなりません。
食品で値上げされた直近の品目数は?
2025年10月、値上げ対象となった飲食料品は3,024品目に上りました。2,924品目が値上げされた2024年10月よりも、さらに100品目多く値上げに至っています。飲食料品は家計に直結しやすく、大きなダメージになりがちです。2023年9月からの値上げ水準をみると、毎年多くの品数が値上げされていることがわかります。
なお、2024年に値上げされた飲食料品は12,520品目です。翌年の2025年は20,381品目もの飲食料品が値上げとなります。つまり、2025年中(12月までの予定値上げを含む)に値上げされる飲食料品は、前年の1.6倍以上となっています。
参考:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査-2025年10月
物価高だからこそ挑戦!おすすめの節約術6選
物価高が続く昨今、家計へのダメージは避けられません。しかし、飲食料品や光熱費などは必要な支出として考える必要があります。
そこで、物価高のいまだからこそ、おすすめの節約術を6つ紹介します。日常の節約術と固定費の無駄をなくす節約術を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ガマンせず継続しやすい日常の節約術3選
日常生活を振り返ると、意外と節約できるポイントが多くあります。日々の暮らしの中で、ガマンせずに続けられる節約術を3つ紹介します。
<食費の節約術>
節税しながら家計に役立つ制度が「ふるさと納税」です。ふるさと納税は、2,000円の自己負担はありますが、差額は寄付金控除として課税所得の減少に役立ちます。課税所得が少なくなれば、所得税や住民税が安くなるため、結果として節約につながります。
2025年のふるさと納税では、以下のような品物が人気を集めています。
参照:ふるさとチョイス|人気ランキング
便利な外食も良いですが、物価高の今、外食費用は高額になりがちです。将来の節約につながるふるさと納税をいかし、外食を控えて節約を意識してみましょう。
<光熱費の節約術>
電気代の高騰によって、毎月の負担が大きくなっている家庭も多いことでしょう。しかし、電気代は電化製品の使い方や電力会社との契約を見直すことで、負担を軽くできます。
- 電気のスイッチをこまめに切る
- 待機電力を減らす
- 電気代の安い時間帯に家電を使用する
- ライフスタイルにあった料金プランにする
- 電気代が安い電力会社に見直す
また、電気代の節約には、消費する電力が多い家電を知っておくことも大切です。


参照:資源エネルギー庁|省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ」
夏と冬では家電ごとの消費電力が異なります。電気の使い方を意識してみると、ガマンせずに家電を使いつつも節電につながりやすくなります。
<支払方法の節約術>
生活費の支払方法を、クレジットカードや電子マネーに変えると、ポイ活で節約になることがあるのでおすすめです。とくに、食費や光熱費は生活費の中で占める割合も多く、支払方法によってはポイントが貯まりやすくなります。支払方法の変更によるポイ活は、無理なく継続しやすく、ストレスもかかりにくいので、ぜひ実践してみてください。
また、食品や日用品を買う店を決めておき、その店独自のポイントを貯めるという方法もあります。利用する店を限定しておくことでポイントも貯まりやすく、節約にもつながりやすいのでおすすめです。
固定費の見直しで無駄をなくす節約術3選(通信費、保険料、サブスク、車の維持費等)
物価が高騰している今、節約するならランニングコストとなっている固定費の見直しもおすすめです。ここでは、固定費の節約術3選を紹介します。固定費はガマンせずに節約しやすいので、ぜひこの機会に実践してみてください。
<通信費のサブスクリプションサービスを見直す>
サブスクリプションサービスは、一つひとつの金額は低くても、いつの間にか複数の契約に至っていることが多くあります。デジタルマーケティングの株式会社バリューファーストが運営する「ゼニエモン」によると、動画や音楽配信が広く利用されているようです。
| サブスクリプションサービスの種類 | 400人中の割合 |
|---|---|
| 動画配信 | 264人 |
| 音楽配信 | 131人 |
| アプリケーション・ソフトウェア | 39人 |
| ゲーム | 33人 |
| ニュース・雑誌・新聞 | 14人 |
| 日用品・食品・飲料 | 12人 |
| 運動・健康 | 10人 |
| その他 | 10人 |
| 学習・習い事 | 7人 |
| 洋服・ファッション小物 | 5人 |
参照:ゼニエモン|【アンケート結果】そのサブスク、本当に必要?サブスクリプションサービスの利用実態を徹底調査!(2025年10月6日掲載 調査期間2025年7月24日~2025年8月7日)
また、サブスクリプションサービスに対する毎月の課金額は以下のとおりです。

参照:ゼニエモン|【アンケート結果】そのサブスク、本当に必要?サブスクリプションサービスの利用実態を徹底調査!(2025年10月6日掲載 調査期間2025年7月24日~2025年8月7日)
<保険料を見直す>
毎月保険料が発生する生命保険も固定費となるため、見直すことで家計の負担を無理なく軽減できます。保険を見直すときは、以下の点について検討してください。
- 傷害特約の金額は妥当か
- 入院給付金の日額は適しているか
- 重複している保障がないか
- 必要以上に大きな死亡保障となっていないか
とくに、複数の生命保険に加入している人は、保障内容が重複しがちです。また、保障を充実させると保険料は高くなってしまい、家計を圧迫しやすくなる点にも注意が必要です。
生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、年収に対する保険料の割合は以下のとおりです。
参照:生命保険文化センターの「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
ただし、生命保険は健康なときしか加入できません。解約してしまうと、再び加入できるとは限らないため、減額や解約はよく検討する必要があります。しかし、物価高で保険料の負担が大きいと感じたら、保障内容と保険料を見直してみることも大切です。
<車の維持費を見直す>
車を保有していると、さまざまな維持費が発生します。
- 燃料費
- 車両整備費
- 駐車場代
- 自動車税
燃料費や整備費は、利用するガソリンスタンドや整備業者によって異なります。とくに、車検はディーラーで受けると高くなる傾向があります。
また、駐車場を借りている場合は立地条件によって駐車場代が高くなります。保有している車種によって自動車税の金額も異なります。比較しながら、車の維持費が家計に与える負担の少なくなる方法を探し、物価高の時代を乗り切りましょう。
物価高の今、節約しながら資産を形成する方法とは?
物価高を乗り切るだけでなく、教育資金や老後の生活費に備えた資産形成も必要です。ただ単に節約するのではなく、将来を見据えた家計管理が今の時代には欠かせません。
物価高の今だからこそ、資産形成に向けた家計作りに挑戦してみてください。ここでは、物価高の中でもできる資産形成方法を2つ紹介します。
家計簿アプリで節約効果を上げる
家計簿ノートを書き始めて1週間も続かなかった人が少なくないかもしれません。また、書き続けられても、家計簿に記入するだけで終わってしまっている人も多いことでしょう。
そこで、これから家計簿をつけようと思っている人は、ぜひ家計簿アプリを活用してみてください。近年の家計簿アプリは進化し、直近の収支を振り返ることが可能です。
前月や1年前と収支を比較してみると、無駄な支出を減らしたり、節約を意識しやすくなったりします。将来に向けて資産形成を始めるときは、まず家計を見直し、不要な支出を削減するところから始めてみてください。
目的や家計にあった資産形成方法を選ぶ
資産形成の方法は複数あります。しかし、資産形成の方法は家計にあう種類を選ぶことが大切です。資産形成の方法とそれぞれの特徴は以下のとおりです。

教育資金の準備なら、NISAや学資保険がおすすめです。NISAは複利を最大限活用できるため、予想以上に資産を形成できる場合がありますが、元本保証はありません。一方、学資保険は満期で確定している金額を受け取れますが、低金利のため大きく増やすことは難しいでしょう。
老後の生活資金なら、iDeCoや個人年金保険を活用すれば、計画的な資産形成が可能です。ただし、iDeCoは原則60歳になるまで資金を引き出すことができません。また、個人年金保険も、長期継続しない場合、解約したときに元本割れしてしまう恐れがあります。
資産形成には、継続が欠かせません。資産形成の方法を選ぶときは、継続できるよう家計に合わせ、目的に沿った方法を探しましょう。
物価高でも節約しすぎず生活の質を保つことが大切
物価高が続く近年、少しずつ家計へのダメージが蓄積されていることでしょう。どうしても今の生活費を確保することに目が向いてしまいますが、教育費や老後など、ライフイベントやライフステージは必ず訪れます。また、節約することも大切ですが、日々の生活でガマンばかりしてしまうと、楽しみや目標を失ってしまいます。
そうなる前に、ガマンばかりの節約ではなく家計アプリで収支を見直して、将来に向けた資産形成をコツコツ継続してみませんか。生活の質を落とすことなく、今と将来の生活を守るため、ぜひ無理のない節約術に挑戦してみてください。