
<相談内容>
「現在パートで働いていますが、もう少し収入を増やしたいです。パートの時間を増やすか、もしくは新しく副業を始めるかで悩んでいますが、同じ時間働くならどちらがお得なのでしょうか。また、キャリア面からのアドバイスもいただきたいです」
<相談者のプロフィール>
・相談者47歳(ドラッグストアにてパート勤務)
・夫48歳(会社員)
・長男16歳(高校1年生)
・長女14歳(中学2年生)
<年収と1ヶ月の収支>
<収入>
・年収:夫約650万円(うちボーナス100万円)、妻約185万円
・1ヶ月の手取り合計:48万円(夫35万円、妻13万円)
<支出>
住居費:11万円
食費・日用品費:9万円
水道光熱費:2万6,000円
通信費:2万円
保険料:5万円
教育費・子ども費:7万円
交際費:1万5,000円
娯楽費:2万円
医療費:5,000円
夫婦のお小遣い:5万円
支出合計:約45万6,000円
<資産額>
普通預金1,200万円
財形貯蓄200万円
株式投資200万円
投資信託300万円
計1,900万円
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
・少し収入を増やす程度なら副業のほうが手取りは多くなる可能性がある
・一方、パートの勤務時間を増やせば、保障が手厚くなる
・自分が何を優先させたいか考えて決めよう
年間20万円程度なら副業のほうが手取りは増える可能性がある
収入を増やすために、パートの時間を増やすか新たに副業を始めるかで悩まれているとのこと。相談者の現在の年収は約185万円ですので、配偶者特別控除が適用される年収201万円までは年収が増えていくと同時に扶養者の控除額は縮小していくため、世帯としての手取りは働きに比例して増えていくわけではありません。
一方、給与所得者が副業をしても、年間の副業所得が20万円以下の場合は確定申告が必要ありません。そのため、年間20万円程度収入を増やす場合は、自分で副業をしたほうが手取りとしては多くなる可能性があります。
社会保険料を多く払えば保障が手厚くなる
ただし、現在の職場で働く時間を増やせば社会保険料を多く支払うことになり、将来の年金受取額が増える、医療保険の給付が充実するなど保障が手厚くなるというメリットがあります。
なお、自分で副業をして収入が増え、その分で将来の老後資金を備えたい場合は、イデコ(個人型確定拠出年金)などに加入して毎月積立をしていきましょう。
自分が優先したいことを明確にして決めよう
パートの勤務時間を増やさず副業を選択した場合、仕事内容によってはパートの時給を上回る報酬が得られる可能性があります。もちろん、多く働くほど収入は増えるでしょう。
ただし、高い報酬を得るには自己投資をしてスキルを磨く、新たな知識を得るなどの努力が欠かせません。それに、副業といっても個人事業主として働くことになりますので、より一層強い責任感も求められます。
これらを総合的に考えると、ご自身が何を優先したいかによって「どちらがお得か」の答えは変わるでしょう。短期的な手取りの増え方だけで判断するのではなく、長い目で見た場合のメリットも考慮して検討してみましょう。
キャリアコンサルタントからのアドバイス
・自分に合った選択が大事です
キャリアゴールを考えよう
これから先、どのようなキャリアを築きたいですか。短期的な視点だけでなく、1、3、5、10年後…、と中長期的な視点でもキャリアを捉えて、キャリアゴールを描いてみてください。キャリアゴールが見えてきたら、逆算して、今からできることや、働き方の選択肢について考えてみましょう。

副業を始める場合
副業の仕事内容や働き方は多岐にわたります。「仕事内容(何を)」と「働き方(どのように)」を具体的に考えてみましょう。たとえば、働く場所はどこか、契約は雇用かそれ以外か。稼働時間は定めがあるか否か等です。管理能力が求められますが、新なスキルや経験を積み、収入UPや仕事の幅が広がる可能性があります。
パートの時間を増やす場合
負担が少なく安定的な収入アップにつながるため、現実的な選択ですね。職場からの評価が高まる可能性もあります。収入を上げるのも大切ですが、労働条件やキャリアパスについても考慮するとよいでしょう。
自分に合った選択が大事
キャリアゴールを明確にすると、選択肢が見えてくるでしょう。どちらを選択しても、労働時間が増えますので、体調面への対策も考慮して頑張ってくださいね。