
<相談内容>
「将来を考えて個人年金保険のほかイデコを始めましたが、保険料や掛金が重荷になっています。生活を考えて、保険料や掛金を減らすべきでしょうか?一方で、パートのほか自宅でできる副業も考えていますが、特別なスキルがないため可能なのか不安です」
<相談者のプロフィール>
・相談者47歳(パート勤務(事務))
-29歳で製薬メーカーを退職、37歳からパート勤め
・夫47歳(会社員)
・長女17歳(高校2年生)
・次女14歳(中学2年生)
<年収と1ヶ月の収支内訳>
<収入>
・年収:夫約600万円(うちボーナス120万円)、妻約190万円
・1ヶ月の手取り合計:44.5万円(夫32万円、妻12.5万円)
<支出>
・保険料・掛金の合計:5万8,000円(個人年金保険料2万円、イデコ掛金3万円(夫婦2人)、その他保険料8,000円)
支出合計:42万円
<資産額>
・普通預金400万円
・投資信託160万円
・その他保険など500万円
合計1,060万円
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
・収入が増えるなら、将来のための貯金は減らさずやりくりしましょう
保険料は適切な金額より少なく抑えられています
「将来を考えて個人年金保険やイデコで対策しているものの、保険料や掛金の負担が気になる」とのご相談ですが、保険料については、収入に対してかかり過ぎているわけではありません。
年収に占める保険料の適切な割合は、5~10%。相談者の家庭なら、月約3万3,000円~約6万6,000円が適切な金額ですが、実際にかかっている保険料を見てみると、月2万8,000円ですので、むしろ少なく抑えられていると言えます。
ただし、必要な保障が確保されていなかったり、保障額が少なすぎたりするケースもありますので、一度全体的な保険の見直しはしておいたほうがいいでしょう。

将来のための貯金は金額を減らさず続けましょう
個人年金保険のほかイデコでも運用をされていますが、副業で収入増を見込んでいるなら、将来に向けた貯金はできるだけ金額を減らさず続けましょう。一般的に、40代後半はペースを落とさず老後資金の準備を進めたい年代だからです。
生活費の負担を少しでも減らすには、保険料や掛金を削るより、まずは通信費や車の維持費などほかの固定費に目を向けてみましょう。場合によっては、月数千~数万円単位の節約ができることもあります。
物価が上がっていますので、食費や日用品などの変動費を減らすのはなかなか難しいですが、予算を設けてその範囲内に支出を抑える、予定していた買い物以外は控えるなど、まだできていない工夫があれば取り組んでみましょう。
キャリアコンサルタントからのアドバイス
・まずは簡単な仕事から始めてみましょう
副業について
特別なスキルが無くてもできる副業もあります。たとえば、指定された写真を撮ったり、指定された文言を読み上げて録音したりして、そのデータを納品するという仕事です。ほかにもアンケート回答やデータ入力などの仕事もあります。そのような副業からはじめてみて、徐々に仕事の幅を広げていく、収入を増やしていくことは可能です。
できる副業を探してみよう
お持ちのスキルと副業で求められるスキルを照らし合わせて、できそうな仕事を探してみてはいかがでしょうか。事務職で培ったPC操作や電話対応、データ入力、資料作成など、できることをピックアップしてみましょう。次に、副業の仕事で求められるスキルとの共通点を探します。共通点が多い仕事は取り掛かりやすいと思います。
副業で求められるもの

在宅副業は特性上、コミュニケーションツール(Zoom Meetings、Slack、Chatworkなど)や、データをやり取りするツール(Google ドライブ、OneDriveなど)を使用します。ツール類は使いながら覚えられます。また、出勤時よりも小まめなコミュニケーションや時間管理能力なども必要です。最初は不安もあると思いますので、単発や簡単な仕事から挑戦して、少しずつ慣れていくとよいでしょう。