
<相談内容>
「両親と私たち夫婦、子どもの2世帯6人家族で生活しており、両親も家計を負担していますが、毎月4万円の赤字が発生しています。また、現在派遣社員で働いていて、正社員への転職も考えています。家計の見直しポイント、転職におけるアドバイスを教えてください」
<相談者のプロフィール>
・相談者45歳(病院管理栄養士)
-給食委託会社に就職後、出産で5年ほど休職。29歳で復職、44歳から現職。
-夫、両親、子ども2人(私立高校、大学受験生)の6人家族
<年収と1ヶ月の収支>
<収入>
・年収:夫360万円(うちボーナス40万円)、妻240万円
・1ヶ月の手取り合計:41万円(夫23万円、妻18万円)
<支出>
住居費:7万7,962円
食費:5万円
日用品費:1~2万円
車ローン:5万2,300円
通信費:3万円(Wi-Fi、ケータイ代6人分)
保険料:2万4,635円(家族4人分)
教育費・子ども費:小遣い2万円(2人)、学費9万円
医療費:5,000円
夫婦のお小遣い:各2万円
その他:研修費、タバコ代、染髪代など:4万円
支出合計:約45万円
<資産額>
・定期預金100万円
・インバーター修理貯金70万円
・つみたてNISA毎月4,000円
・プラチナ積立毎月3,000円
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
車のローンが家計の負担に。借り換えによる負担軽減を検討しましょう
家計の中で突出して高い支出はありませんが、車のローンが月5万円以上と重い負担になっているように見受けられます。そこで、負担軽減策としてローンの借り換えを検討してみましょう。新しい会社でローンを組み直して数%でも金利が下がれば負担が減りますし、さらに、支払い期間を長く設定することで、毎月の返済額をより下げられる可能性があります。
もう一つ見直したいのは、「通信費」です。たとえば、格安SIMや格安料金プランを利用すると、月のスマホ料金が1人につき3,000円程度に抑えられる場合もあります。現在の通信費でも使い過ぎではありませんが、可能であれば検討してみましょう。
夫婦の収入で支出をまかなえる家計を目指しましょう
現在、ご両親の年金で一部の支出をまかなっているとのことですが、将来的には夫婦の収入だけで支出をカバーできる家計を目指しましょう。お子さんの教育費がかかる時期でもありますので、下のお子さんが大学を卒業する頃を目標にするといいでしょう。
その際には、ご両親が現在どの支出をどれくらい負担しているのかを明確にし、将来、夫婦だけの収入ではどれだけの負担増があるかをしっかり把握しておくことが大切です。
ただ、現在は毎月赤字が発生していますが、ご自身の自己研鑽や積立にもお金を配分していらっしゃるのは素晴らしい点です。家計の見直しだけで赤字が全て解消しなくても、キャリアアップによる収入増とあわせて解消するケースもありますので、ぜひ自己研鑽は続けてください。

キャリアコンサルタントからのアドバイス
- 正社員になることで収入アップが期待できます。正社員への転職の流れやポイントをお伝えします。
転職活動の流れ
まずは自己分析を行い、強みや転職の目的を明確にしましょう。その後、希望する業界や企業の情報を収集し、自分に合った求人を見つけます。そして、応募書類作成と提出、面接準備、面接に臨む流れです。
正社員として求められるもの
一般的には、コミュニケーションや問題解決能力、チームワークが重視されますが、業界や職種により、特定の経験や資格が必要です。管理栄養士として転職する場合は、医療や福祉施設、給食センターなどでニーズがあります。未経験分野への転職の場合は、これまで培ってきた経験をどのように活かせるかをアピールする必要があります。その分野での必要な知識やスキルを把握し、アピール点を洗い出しましょう。
応募書類の準備
自己PRは、過去の経験を通して学んだことを、仕事のなかでどのように生かしてきたか、新しい仕事のなかでどのように生かせるかを強調します。また、成果や実績は、数字や具体例で示し、説得力のあるものに仕上げましょう。
キャリアコンサルタントなどを活用して、転職サポートを受けながら、理想の転職が叶いますよう応援しています!