
自分の持つスキルや得意なことを生かしてお金を稼ぐ、「スキルシェア」。スキルシェアは空いた時間で取り組めるため、副業としても大きな注目を集めています。「スキルシェアではどうやってお金を稼ぐの?」「自分もスキルを提供して稼げるかな」と、気になっている人も多いでしょう。
そこで今回は、スキルシェアの仕組みや種類、稼ぎ方などを解説します。代表的なスキルシェアサービスである「ココナラ」「ストアカ」については特に詳しく紹介していますので、スキルシェアを始めてみようと考えている方はぜひご覧ください。
-この記事でわかること-
- スキルシェアとは、自分のスキルや特技を提供してお金を稼ぐ仕組み
- スキルシェアサービスに登録するだけでは稼げない
- 代表的なスキルシェアサービスには「ココナラ」や「ストアカ」がある
目次
- 自分のスキル、得意なことを提供して稼ぐ「スキルシェア」
- スキルシェアサービスに登録するだけでは稼げない
- 自分の「スキル」「得意」が具体的に伝わるプロフィールを作る
- 所コツコツ実績(評価、レビュー)を積む
- SNSなどで集客を行う
- 「ココナラ」「ストアカ」ではいくら稼げる?
- ココナラ
- ストアカ
- 自分はどんなスキルが提供できるか考えてみよう
自分のスキル、得意なことを提供して稼ぐ「スキルシェア」

スキルシェアとは、自分の持つスキルや得意なことを提供してお金を稼ぐ仕組みで、個人の資産やスキルなどを必要な人に提供・共有する「シェアリングエコノミー」の一種です。
スキルシェアでは、たとえば、イラストを描くことが得意な人がイラスト作成を代行する、英語を話せる人が語学講師として英語を教えるなど、その人が持つスキルを提供して報酬を得ます。
最近は、自分のスキルや特技、または時間ごとの労働を商品として売買できるサイトやアプリが多く登場しており、そうしたサービスを通じて自分のスキルなどを販売できます。どんなスキルを売ろうかと悩むかもしれませんが、イラストや英会話などのほかにも、幅広いスキルが販売の対象になります。
スキルシェアサービスとして知名度の高い「ココナラ」の人気ジャンルを見てみると、占いや悩み相談、デザイン、動画制作・編集、音楽・ナレーション、学習・就職・資格取得についての相談、Webサイト制作、投資・副業の相談などがありました。
また、クラウドソーシングサイトとして知られる「クラウドワークス」「ランサーズ」では、データ入力や口コミ作成、音声起こし、簡単なライティングなど、比較的取り組みやすいスキルの取引も積極的に行われています。
少し異色のサイトとしては、生活密着型のスキルに特化している「ANYTIMES(エニタイムズ)」があります。ANYTIMESは「ご近所助け合いアプリ」がコンセプトのサービスで、家事や家具の組み立てなど家の中のことを手伝う感覚でお金が稼げます。
このように、スキルシェアサービスでは、専門知識からハードルの低いものまで多種多様なスキルを販売できます。「スキルシェアで稼いでみたい」と思ったら、自分が販売するスキルの種類や希望する稼ぎ方に合わせてサービスを選ぶといいでしょう。
スキルシェアサービスに登録するだけでは稼げない

スキルシェアサービスは、無料で会員登録できるところがほとんどですし、本業の合間などのスキマ時間を利用して、気軽にスキルをお金に換えられます。ただし、登録しただけで簡単に稼げるかと言えばそうではありません。
スキルシェアで稼ぐには、自分のスキルや専門知識をきちんとユーザーに知ってもらう必要がありますし、自分がスキルを販売していることを多くの人に広めていく必要もあります。そのため、以下のような工夫や努力が欠かせません。
1.自分の「スキル」「得意」が具体的に伝わるプロフィールを作る
スキルを買いたいユーザーは、まず、サイトに掲載されたプロフィールを見て誰からスキルを購入しようか検討しますが、スキルシェアサービスには、自分と同じスキルを販売する人が大勢います。そのため、自分のスキルや特技が具体的に伝わるプロフィールを作りましょう。
たとえば、英会話を教える場合、「ビジネス英会話を教えられます」とだけ書くより、「外資系メーカーに10年間勤務経験があるため、ビジネス現場で使える実践的な英会話を教えられます」と書くほうが明らかに目を引くはずです。
他人との違いを具体的に記載し、「この人からスキルを買いたい」と思われるようなプロフィールを作りましょう。
2.コツコツ実績(評価、レビュー)を積む
プロフィールとともにユーザーに重視されるのが、スキルを販売して得た「評価」や「レビュー」です。はじめのうちは実績が少なく、販売に苦労するかもしれませんが、コツコツと評価・レビューを重ねてユーザーからの信頼を勝ち取りましょう。
良い評価やレビューが多くなってくると、スキルを買ってくれる人が増え、収入が安定してきます。
3.SNSなどで集客を行う
自分がスキルを販売していると広めるには、SNSなどで集客を行うことも重要です。たとえば、YouTubeで自分のスキルを紹介し、スキルシェアを行っていることを伝えるという方法があります。
また、画像や動画でわかりやすく訴求できるInstagramでスキルを伝え、集客するのもいいでしょう。自分でブログなどの媒体を持っているなら、そこで紹介するのもおすすめです。
スキルシェアで稼ぐなら、サイト内で目立つだけでなく、外部から見込客を集める努力も必要です。
「ココナラ」「ストアカ」ではいくら稼げる?

スキルシェアサービスはたくさんありますが、どれを選べばいいか迷ったら「ココナラ」や「ストアカ」から始めてみましょう。どちらも規模が大きく、ユーザー数が多いからです。ココナラやストアカの特徴、収入の目安などをまとめました。
ココナラ
| 運営会社 | 株式会社ココナラ |
|---|---|
| 会員登録数 | 500万人(2025年時点) |
| 手数料 | 22%(税込) ※電話相談サービスを除く |
| 人気ジャンル | 占い、悩み相談、デザイン、動画制作・編集、 音楽・ナレーション、学習・就職・資格取得についての相談、 Webサイト制作、投資・副業の相談など |
| 収入目安 | 月数千円~5万円 |
スキルシェアサービスとして知名度の高い「ココナラ」は、出品されているスキルの多様さが特徴です。2025年1月現在、カテゴリは740種類以上、サービス出品数は90万件以上もあります。出品できるスキルが多いため、誰にでも参入のチャンスがありますし、利用者が多いことで自分のスキルが人目に触れる機会も多くなります。
気になるのは収入面ですが、ココナラで収入を得ている人の平均データはないものの、スキルシェアの平均月収は数千円〜5万円程度と言われており、ココナラで稼ぐ場合もこのくらいの月収が目安になりそうです。
では、たとえばココナラで電話相談の仕事をした場合、5万円の収入を得るのにどのくらい働けばいいのでしょうか。ココナラの電話サービスの相談料は「1分100円~」に設定する必要があり、1分100円に設定した場合、手数料が引かれると出品者は41円の報酬が得られます。1時間相談を受けると報酬は2,460円になり、5万円稼ぐには約20時間働く必要があります。
時給2,460円となると、在宅でできる仕事としては高収入と言えますが、プロフィールや出品文章の作成、見積もりや問い合わせ、評価への返信やSNS、ブログでの集客などいわゆる「シャドーワーク」があることも考えると、特別に高い時給ではないかもしれません。
さらに、スキルシェアで月5万円稼げれば、かなり順調なほうと言えます。この金額をコンスタントに稼ぐには、自分のスキルに注目してもらう工夫や積極的な集客など、陰の努力が必要です。
ストアカ
| 運営会社 | ストリートアカデミー株式会社 |
|---|---|
| 累計受講者数 | 163万人(2025年8月現在) |
| 手数料 | 10~30% ※集客方法、初回orリピーターで異なる |
| 人気ジャンル | ビジネススキル、ライフハック・自己啓発、ビューティー・ヘルス 趣味・ライフスタイル、起業・副業・キャリア、Web・IT・デザイン、 ヨガ・フィットネス、料理・グルメ、英語・語学、子育て・キッズ |
| 収入目安 | 月3万円以下 |
ストアカとは、自分のスキルや特技、知識を「講座」として提供できるサービスです。オンライン形式の講座が多いですが、対面式の講座も開催できます。ストアカも提供できるスキルが幅広く、料理や占い、ヨガ、メイク、ビジネススキル、イラスト・デッサン、ライティング、英会話、Webマーケティングなどのスキルが提供されています。
ストアカで講座を開く際は、一定の基準をクリアしなければなりませんし、基本的には講師として顔を出して講座を開催します。ユーザーからの評価もわかりやすくなっているため、信頼性の高いスキルシェアサービスとして定評があります。
では、ストアカではどのくらい稼げるのでしょうか。2021年のアンケートによると、ストアカでスキルを提供する人の約80%が、月3万円以下の売上だそうです。ただし、同じく約80%が副業としてストアカ講師をしています。
ストアカでは、一度により多くの人に講座に参加してもらったほうが報酬は高くなりますが、中には1対1で、1時間1,000円(手数料は10~30%)で開催されている講座もあります。ストアカの講座で多く稼いでいる人もいますが、ストアカ以外で本業を持ち、ストアカは集客の一環として利用している人も多いようです。
自分はどんなスキルが提供できるか考えてみよう
スキルシェアはスキマ時間を有効に使える仕事ですが、稼ぐにはプロフィールの作り込みや集客など陰の努力が欠かせません。一方、家事の手伝いなど、簡単な作業を積み重ねて月数万円稼ぐ人もいるようです。自分はどのようなスキルを提供できるのか、どのようなスタイルで働きたいのかよく考え、まずは1つスキルシェアサービスに登録してみてはいかがでしょうか。