インターネットで何かを検索した時、検索上位に「note」の記事が出てきた経験がある人は多いでしょう。数年前から話題になっているnoteですが、近頃ではブログやSNSと並ぶ新しい情報発信手段としてすっかり定着しています。そんなnoteには収益化の仕組みがあり、noteを収入源の一つとして活用する人も多くみられます。
では、noteで情報発信する時、どのような内容だと収益につながりやすいのでしょうか。ここでは、noteの概要や収益化の6つの方法、おすすめの発信内容をご紹介します。
この記事でわかること
noteでは何ができる?ブログとの違い、特徴は
noteとは
noteとは、文章をメインとする記事コンテンツを発信し、ユーザーと共有できるプラットフォームです。2014年にサービスが開始され、2023年11月末時点の月間アクティブユーザー数は5,145万人にものぼります。
noteの記事では文章のほかにも、動画や画像、音声も投稿でき、ユーザーはそのコンテンツを楽しむことで、コンテンツを投稿したクリエイターを応援できる仕組みとなっています。
ブログとの違い
noteはブログに似ていますが、ブログと比べると、圧倒的に手軽に記事投稿が始められます。WordPressを使ったブログの場合、サーバーのレンタルやドメインの取得、WordPressのインストール、プラグインの導入などさまざまな作業が必要ですが、noteの場合、無料会員登録を済ませればすぐに記事を投稿できます。
そのため、「ブログで情報発信したいけど、難しい作業には自信がない」という人は、まずnoteを利用するといいでしょう。また、すでにブログやSNSをしていて認知度がある人は、noteを始めるとすぐにnoteの記事が読まれますので、noteでの情報発信を掛け合わせ、より自分自身のことを知ってもらうのに役立てられます。
特徴
noteはシンプルなデザインで基本的には広告もないため、ブログやSNSと比べて荒れにくく、自分の思いや創作物などを自由に発信しやすい土壌があります。「良いものを共有して応援し合う」という精神のもと活用されていることから、初心者でも安心して始めやすい媒体でしょう。また、SEOに強く、noteで投稿した記事が上位表示されやすい点も特徴です。
なお、noteには3つのプランが用意されています。1つめは無料の基本プラン、2つめは月額500円で加入できる「noteプレミアム」です。noteプレミアムに入ると、定期購読マガジンの申し込みや予約投稿などの機能が可能になります。3つめは、法人向けの「note pro」で、企業が自社のブランディングや顧客との交流の場として活用できます。
プラン | 料金 | 主な出来ること |
---|---|---|
note | 無料 | 無料で情報発信やコンテンツ作成 |
noteプレミアム | 月額500円(税込) | noteの機能に加えて、定期購読マガジンなど利用が可能 |
note pro | 月額80,000円(税抜) | 企業・法人向け。 カスタマイズや分析機能などを利用可能。 |
noteで収益化する6つの方法
さまざまなコンテンツを発信・共有できるnoteですが、noteには収益化の仕組みがあり、情報発信をしてここから収入を得ている人も大勢います。noteで収益化する方法は、以下の6つです。
1.有料記事の販売
noteで作成した記事は、1記事1,000円~1万円で有料販売できます。さらに、noteプレミアム会員になると、1記事5万円まで上限を引き上げられます。6つの方法のうち、最も一般的な収益方法です。
2.クリエイターサポート
noteのユーザーは、クリエイターが投稿した記事に対価としてお金を払う「サポート機能」が利用できます。これは、動画配信でいうところの「投げ銭」と同じような機能です。ただ、ユーザーから金銭的に応援されるだけのコンテンツを作り続け、ファンを増やすさまざまな工夫も欠かせないため、初心者には少し難しい方法かもしれません。
3.有料マガジン販売
同じテーマの有料記事が5本以上ある場合、まとめて「有料マガジン」として販売できます。有料マガジンを購入してもらうには、1本ずつ記事を買うよりお得な価格設定にし、ブログやSNSなどで積極的に宣伝するのがコツです。
4.定期購読
定期購読は、月額料金を支払ってくれたユーザーに、自分のコンテンツを定期配信できる機能です。noteでの知名度が上がってきたら、定期購読での収益化も検討するといいでしょう。
5.メンバーシップ
メンバーシップとは、定額で入れるコミュニティのことです。クリエイターはメンバーシップを設定することで、ファンや仲間と交流しながら継続収入が目指せます。ただし、ファンが多く、企画力やアイディアがないと難しいため、note上級者向けの収益方法と言えるでしょう。
6.アフィリエイト
noteではアフィリエイトも可能ですが、利用できるのは「Amazonアソシエイト」のみになります。稼げる金額もブログと比べて小さくなるため、アフィリエイトをメインにしたい場合はブログを運営するといいでしょう。
このようにnoteには6つの収益方法がありますが、気になるのは、「実際noteでいくら稼げるの?」ということでしょう。しかし、残念ながら、noteの平均収入のデータは公開されていません。ただ、2024年3月におけるトップクリエイター1,000人の年間売上平均額は、1,150万円と発表されています。
noteでのコンテンツ作りや発信、収益化に本気で取り組めば、このような夢のある金額を得ることも不可能ではありません。ただし、一般的には月数千円、うまくいって月数万円という人が多いようです。
どんなジャンルでどうやって発信すると収益化しやすい?
noteで大きな金額を稼ぐ人は、一部ではあります。しかし、コンテンツを精力的に作り続け、徐々にブログやSNSとも連携させてファンを増やすなど、さまざまな工夫を重ねることで月10万円程度やそれ以上を稼ぐ人も珍しくありません。
では、どのような内容を発信すれば収益化しやすいのでしょうか。noteというと、ライフハックやビジネス、副業、美容、健康、ダイエット、それに料理などのコンテンツを多く見かけます。ただ、noteでは、発信するジャンルそのものより、その人なりの視点や専門知識、問題の解決方法、実際に経験したことなどを交えて1つのジャンルを深堀りしていることのほうが、収益化には重要と言われています。
たとえば、洋服の着回しが得意な方であれば、「少ない数の洋服でいかに毎日オシャレをするか」が発信できるでしょうし、40代でダイエットに成功して20代の時より体重が減った方なら、「40代からのダイエット」について経験談を交えながら発信できるでしょう。
noteでの収益化は有料記事の販売が基本になりますが、これに定期購読やメンバーシップ、アフィリエイトなどnoteの他の機能、InstagramやXなどその他のSNSを組み合わせれば、収入を得る機会は大きく広がります。
ですので、まずは自分が深堀りできるテーマ、得意なテーマ、専門知識や経験のあるテーマを見つけ、短い記事でも構いませんので、無理のない頻度で記事を投稿してみましょう。
noteは今から始めてもチャンスがある
noteはデザインだけでなく操作方法もシンプルですので、ブログやSNSの操作に苦手意識のある方にもおすすめです。また、40代以降の方の中には、「今さら始めたって若い人や知識のある人、早く始めた人にはかなわない」と考える人もいるかもしれませんが、noteは始めた時期を問わず、良いコンテンツは注目される仕組みになっています。これもブログとの大きな違いであり、noteはこれから始める人にもチャンスがあるプラットフォームです。
それに、すでに何かの分野でビジネスをしている人は、たとえnoteで収益化できなくても、自分の仕事を紹介することで、新たな案件につながる可能性は大いにあります。実際、noteでは収益化せず、ビジネスの情報発信に徹している人も大勢います。「情報発信したくても、一歩踏み出せなかった」という人は、ぜひnoteを活用して気軽に発信を始めてみてはいかがでしょうか。