世の中にはたくさんの職業が存在していますが、仕事内容とともに気になるのはその「収入」でしょう。「どんな仕事なら高収入が得られるの?」と、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「女性の稼げる職業」をランキング形式でご紹介します。転職を考えている方はもちろん、就業にブランクがあり、新たな仕事にチャレンジしてみたいという方もぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

女性の平均年収はいくら?

そもそも、女性の平均年収はいくらくらいなのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、女性全体の平均年収は258万9,000円です。この調査における男性全体の平均年収は342万円ですので、女性は男性と比べて年収が約83万円も低いことがわかります。

なお、女性の平均年収を年齢別に見てみると、最も収入が高いのは55~59歳の280万円、最も収入が低いのは~19歳の178万4,000円でした。また、男性の場合、50代で平均年収が400万円台に達しているのに対し、女性の場合、全世代を通して平均年収が300万円台にのぼることが一度もないという結果になっています。

このように、男性と比べると女性の収入は低い傾向にありますが、収入の高い職業に就くことで女性が高収入を得ることは充分可能です。では、どのような職業だと高い収入を得やすいのでしょうか。

高収入、働きやすい…女性の稼げる職業ランキング

男女問わず、収入の高い職業には航空機操縦士や大学教授、医師、弁護士などが挙げられますが、これらの職業は特別な技術や国家資格が必要になるなど、すぐに就くことは難しい職業です。

そこでここでは、業界が未経験でも比較的始めやすいものを中心に、収入の高さだけでなく、女性の働きやすさも考慮したランキングにしてみました。

1位.システムエンジニア

1位の「システムエンジニア(SE)」は、クライアントへのヒアリングを行い、システム構築に必要な言語を用いて、情報システムやソフトウェアを設計・開発する仕事です。主に、その企業に専属で在籍するSEと、他の企業に派遣されるSEの2つの働き方がありますが、その他にもフリーランスのSEとして活躍する人もいます。

SEは専門知識が必要なため、「難しそうだし、経験者が優遇されそう」「年齢が高いともう無理なのでは」と思いがちですが、IT業界は慢性的な人材不足の状態が続いており、年齢が高めで未経験でも採用されやすいという背景があります。

なお、SEの平均年収は約500万円弱で、それ以上を稼ぐ人も珍しくありませんので、しっかり稼ぎたい人に向いている職業と言えるでしょう。また、在宅勤務を導入している企業が多く、副業やフリーなど働き方の選択肢も多いため、ワークライフバランスを意識して働きたい女性にもおすすめです。

2位.Webデザイナー

「Webデザイナー」は、クライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当・制作する仕事です。クライアントが思い描くWebサイトにできるよう、機能的な構成を考え、使い勝手が良く魅力的なデザインを制作します。

Webデザイナーにも専門的な知識は必要ですが、簡単な作業から少しずつ始めることができ、スキルや経験をコツコツ積み上げられるというメリットがあります。会社に所属して働くこともできますが、フリーランスとして働けば、その分高収入が得られるチャンスも。フリーなら好きな時間に好きな場所で働けるため、家庭と両立したい女性からも人気の高い職業です。

3位.不動産営業

「不動産営業」は、戸建て住宅や分譲マンションの販売、賃貸住宅の仲介などを手掛ける仕事です。これは営業職全般に言えることですが、不動産営業も実力主義であるため、男女を問わず良い成績を収めれば大きく稼ぐことができます。

また、不動産会社は国内に多数あり、求人数も多くあります。扱う物件の種類によって仕事内容や働き方が異なりますので、不動産営業の仕事を検討する際には、さまざまな求人をよく見比べてみると良いでしょう。

4位.Webエンジニア

「Webエンジニア」は、前出のSEとは異なり、Webサイトなどで使用するITシステムやアプリなどの設計・運用・保守に特化したエンジニアです。私たちが普段目にするWebサイトやSNSにはWebエンジニアが設計した機能が不可欠であり、Webエンジニアは将来性の高い職業として注目を集めています。

ただ、Webエンジニアは個人のスキルが重視されるため、未経験で挑戦できる求人はあまり多くありません。しかし、Webエンジニアはニーズに対して人材が不足しているため、プログラミングスキルを身につけて戦力になれることをアピールすれば、未経験でもWebエンジニアになれる可能性はあります。

また、実力を示すためにIT関連の資格を取ることも効果的ですので、Webエンジニアとして活躍してみたい方は、スキル習得や資格取得を視野に入れましょう。

5位.MR

MRは「医療情報担当者」のことで、医師や薬剤師など医療関係者に対して自社の医薬品の情報を伝え、販売する職業です。MRは営業職ですが、販売営業というよりも、自社の医薬品について品質や有効性を説明することで、売上につなげるという特徴があります。

MRの平均年収は750万円程度、ボーナスも年200万円を超えるため、収入の高い営業職の中でも特に稼げる仕事と言われています。また、女性が働きやすいよう育児サポート体制が整備されている企業も多く、未経験や無資格でも始められるため文系出身者も活躍している仕事です。

就職してからMR認定試験という資格を取得する必要はありますが、女性にとって高収入かつ働きやすい仕事の一つとして注目されています。

6位.Webマーケター

Webマーケターとは、自社サイトやSNS、メールマガジンなどを活用して行うマーケティング業務全般に関わる仕事です。効率的に多くの商品やサービスが売れるよう、広告宣伝や販売戦略などを実行します。

Web上で販売する商品やサービスの中には、女性がターゲットとなるものも多いため、女性のWebマーケターが活躍できるシーンも多くあります。

Webマーケターの平均年収は、スキルや経験などによっても異なりますが、おおよそ550万円程度とされています。在宅ワークも可能で働きやすいですし、将来的な需要も安定している職業です。

7位.保険外交員

保険外交員とは、個人や企業などの顧客に対し、保険商品を提案して販売する仕事です。また、契約後の顧客サポートも保険外交員の業務範囲となります。

保険外交員は未経験でも始められ、外交員として働くために必要な資格は入社後に取得します。女性が多く活躍する職業であるため、働きやすいというメリットもあります。

保険外交員の平均年収は400万円程度ですが、営業成績によってはさらに高い収入を得ることができるため、実力で高収入を得たい女性にはおすすめの仕事です。

収入の高い職業に就くために必要なことは

ここまで、女性の稼げる職業をお伝えしました。では、こうした収入の高い職業に就くにはどうすれば良いのでしょうか。

最も大切なのは、「スキルや専門性を身につけること」でしょう。収入の高い職業ほど、スキルや専門知識が必要になるシーンが増えるからです。裏を返せば、業界が未経験、または現状ではスキルがないとしても、スキルを学び身につけることで、希望する職業への門戸が開けるケースは多くあります。

特にIT業界は需要に対して人材が不足していますので、スキルがあれば未経験でも採用されることが珍しくありません。そして、就職後も経験を積みスキルアップすることで、さらなる収入増が期待できます。

また、スキルや高い専門性があれば、フリーランスとして自由に働き高収入を得ることも可能になります。

プログラミングやWebデザインなどIT系のスキルが習得できるオンライン講座は多くありますので、自分に合うものを見つけて学んでみてはいかがでしょうか。

スキルを身につけて高収入を目指そう

今回は、女性版の稼げる職業ランキングをご紹介しました。収入の高い職業の中には、その業界での経験が重視されるものもありますが、「スキルがあれば未経験者も可」というケースが意外と少なくありません。特にIT系の仕事は在宅ワークが可能など、働きやすさも高ポイントです。収入アップを目指し、さまざまな職業を視野に入れてみましょう。