<相談内容>
「第2子の出産を機に正社員の仕事を辞めて専業主婦になりましたが、片働きになってから家計がギリギリでほとんど貯金できないのが悩みです。無駄使いはしていませんが、家計で改善できる点があるとしたらどこを節約すればいいでしょうか。
また、下の子も今年小学生になるため、家計のためにも再度働こうと思っています。ただ、家事や子育てとの両立、ブランクがあることで働き方に迷っています。パートの他フリーランスも気になっているため、アドバイスをいただきたいです」
<相談者のプロフィール>
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・相談者42歳(専業主婦)
・夫45歳(会社員)
・長男9歳
・次男6歳
<1ヶ月の収支内訳>
<収入>
- 手取り収入:38万円
<支出>
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支出合計:36万7,000円<
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
- 特に大きく無駄使いをしている家計ではありません
- 通信費や保険料などの固定費から見直しましょう
- 教育費&子ども費には1ヶ月の上限を設けましょう
- 働き始めて世帯収入が増えても、大きく支出を増やさず貯金や運用に回しましょう
まずは通信費、保険料など固定費から見直す
1ヶ月の支出の内訳を拝見しましたが、どの費目も平均的な金額から大きく外れているわけではなく、無駄使いをしている家計ではありません。ただ、共働きから片働きへと収入が減り、さらにはお子さんが生まれて教育費など子どもにかかるお金が増えたため、「以前のように貯金するのは難しい」と感じていらっしゃることでしょう。 しかし、これから再び働き始めて共働きに戻ることをお考えのようですので、収入増によって貯金を増やせるチャンスは充分にあります。それに加えてもう少し節約できれば、さらに多く貯められるでしょう。 1番の節約ポイントは、「通信費」です。通信費は夫婦2人のスマホ代とご家庭のインターネット代の合計金額のようですが、夫婦2人のスマホ代だけで月約2万円かかっているとのこと。ここがもっと節約できると、通信費はかなり抑えられます。 最近では大手携帯キャリアからスマホの格安プランが出ていますので、そうしたものに乗り換えを検討してみましょう。格安プランに乗り換えるだけで、月のスマホ代が半分くらいになるはずです。 また、「保険」も見直しましょう。現在、家族が加入している保険を全て書き出し、備えている保障に過不足がないか確かめます。保障が過剰、または不必要な保障を備えている場合は、保険を見直すことで保険料が抑えられるケースがあります。教育費や子ども費には予算を設ける
さらに、教育費や子ども費は際限なく膨らみがちですので、もし、これらの費用に予算を設けていない場合は、1ヶ月の上限を決めるようにしましょう。他にも、ついつい使ってしまいがちなお金があるなら、月の予算を設定するのがおすすめです。 娯楽費を節約したい場合は、入園料無料の大きな公園など、お金をかけずに遊べるスポットをインターネットで探して活用しましょう。その代わり、資金を貯めてたまには旅行などを楽しむようにすると、メリハリのあるお金の使い方ができ、家族の思い出も作れます。 無駄使いはしていない家計ですので、節約ポイントはこのくらいですが、今後しっかり貯金するためには、働き始めて収入が増えても大きく支出を増やすのではなく、増えた収入は貯金や運用、またはスキルアップや自己投資に使うことが大切です。 また、「先取り貯金」の仕組みを取り入れ、生活費として使う前に先に貯金することも忘れてはいけません。毎月6万円を年3%で25年間積み立てると…
今年1月からは「新NISA」が始まり話題となっていますが、たとえば、収入が増えて毎月6万円を新NISAで積み立てたら、どのくらい貯金ができるのでしょうか。年3%で25年間積み立てた場合、運用益や25年後の総資産額は以下のようになります。
<新NISAで毎月6万円を年3%で25年間積み立てた場合>
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- 投資元本の合計 1,800万円
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- 運用益(投資で増えるお金) 867万5,317円
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- 総資産額(投資元本+運用益) 2,667万5,317円
キャリアコンサルタントからのアドバイス
- 自分なりの条件の軸を持つ
- 働き方を把握して条件とすり合わせる
- プラスの面にも目を向けて
自分なりの条件の軸を持つ
どのような条件なら不安を解消できそうでしょうか。まずは、軸となる条件を明確にしてみましょう。-
- 1.勤務時間や場所、収入、目的、どんな風に働きたいかなどの条件や価値観を書き出す
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- 2.1.に優先順位をつける
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- 3.絶対に譲れない条件以外は譲歩する。例えば、金曜日は17時まで残業可、通勤時間が長くても環境面が良ければいい